まじめにやらない生徒の注意の仕方

 私の教室では、生徒が楽しく勉強できるように、あるいは集中力とやる気を維持できるように、薄皮を重ねるように何重もの工夫を凝らしています。

 しかし、それでもまじめにやらない生徒は、ごくまれに存在します。

 そういう生徒は、いきなり注意しても、改善するのはその場だけで、次回の授業に来たときに同じ問題を繰り返す可能性が高いです。

したがって、しばらくは観察します。

 観察しながら、本人が学習の楽しさに目覚めるのを待つか、私がなんらかの介入を行うか考えます。 今回は、介入した場合をご紹介します。

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私の介入

 例によって、登場人物は仮名です。

 その日、悟くんは1時間教室にいましたが、学習したプリントは1枚と半分でした。本気を出せば10分程度で終わる内容です。

 悟くんは、以前にもそういう事態が何回かあったのですが、私が学習を手伝ってあげたり、上達の秘訣を伝授したりして手をかけた後は、1回の学習で平均4~5枚という日が続きました。彼にしては頑張っている方です。

 しかし、その日は学習意欲が全く起こらなかったのか、1.5枚でお迎えの時間がきてしまいました。

 さて、このまま帰すわけにはいけません。

 かと言って、強い言葉で叱責したところで、叱責に見合うだけの効果はないでしょう。それどころか、「叱られた」という気持ちだけが残って、教室に勉強に来るのが嫌になる可能性もあります。

 私は悟くんを呼びました。

 こういうときの注意事項はいくつもあります

「大きな声を出さない」「頭ごなしに言わない」「価値観を押し付けない」「決め付けない」「否定から入らない」などなどです。

それって『なりたい自分』なの?

「ちょっと先生の前に座ってください」

「今日は1枚と半分しかしていないけど、なんで?」

 すると悟くんは、半分しかできていないプリントを指さして

「ここが分からなかったから時間がかかった」

 と言います。

 すぐに分かる嘘です。

 なぜなら、私は、ずっと悟くんを観察していて、授業のほとんどはおしゃべりをしていたからです。

 ここから、悟くんにいくつか注意点を述べましたが、最終的には

「これが、悟くんの『なりたい自分』なの?」

と私が言ったところで、悟くんは目に涙を浮かべて首を大きく横にふりました。

 悟くんは、自分もできるようになりたい、でもおしゃべりをしてしまうという葛藤の中にあったのです。

 どんな生徒でも、心の中に「もっと良くなりたい」「向上したい」という気持ちを抱えています。

それを自覚させてあげることが重要です。

 注意することは、そのための手段として利用します。

 注意する→まじめにするようになる

 という因果関係は、大人が描くファンタジーです。

 注意する→向上心を自覚してもらう。

 を目指します。

教室の詳しい内容はこちらです
さくらぷりんと
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