「対比」を使って作文がいくらでも書けるようになろう

「対比」と聞くと難しそうに思うかもしれませんが、この書き方は小学校低学年からでも使える便利な作文技術です。

ここでは、自分の体験や感想を書くときに使える対比法を紹介します。

「なかなか筆が進まない」

という悩みを解消して、作文がいくらでも書けるようになりましょう。

 

まず、「対比(たいひ)」の意味を、小学校低学年でも分かるように書いてみます。

対比とは
2つのものをならべて、くらべることで、ちがいをはっきりさせること。

もくじ

体験作文・感想文などで使える対比の例

時間でくらべる
①「昔」と「今」
②「いつも」と「そのとき」
人でくらべる
①「ふつう(みんな)」と「自分」
②「相手」と「自分」

今回も、「そろばんと私」という題名で作文の部品を作ります。

時間でくらべる

①「昔」と「今」
ぼくは、1年生からそろばんを習っています。
1年生のころは、そろばんは15級とか14級でした。
でも、今は6級をやっています。
②「いつも」と「そのとき」
先月は暗算検定を受けました。ぼくの目標は暗算5段です。
いつもは、教室で練習しているときに、見取暗算がとれたりとれなかったりします。
しかし、その検定のときは、調子がよかったのか、見取暗算が一番良くできました。 

人でくらべる

「ふつう(みんな)」と「自分」
そろばんを習うと、計算が速くなってべんりです。
算数の時間に、ちょっと計算しなければならないとき、みんなはノートのはしっこに筆算を書いて計算します。
しかし、わたしは、机の上で指を動かすとそろばんの暗算ができるので、早く計算ができます。
②「相手」と「自分」
次の競技会で、勝てるかどうか自信がありません。
○○くんは、こないだの練習で1200点を取っていました。
それに対して、ぼくは1200点を今までに1回しか取ったことがありません。

「しかし」「それに対して」などの接続表現を使って、対比をはっきりさせましょう。

上で紹介した例文は、あくまで部品です。

上の部品は、「ボンヤリ・クッキリ法」を使ってさらに広げることができます。

1つだけやってみます。

「昔」と「今」+「ボンヤリ・クッキリ法」

ぼくは、1年生からそろばんを習っています。
1年生のころは、そろばんは15級とか14級とかでした。検定は簡単で、すぐに合格して次の級に進みました。だから、楽しかったです。
でも、今は4年生になって1級をやっています。暗算は段をやっています。検定は、1年生のときみたいにすぐには受かりません。暗算は楽しいけど、1級は応用が難しくて、先生にきくときがあります。早く合格して、そろばんも暗算も段になりたいです。

「対比」「ボンヤリ・クッキリ法」と合わせることで、原稿用紙があっという間に埋まるようになります。

また、対比がはっきりしていると、読む人にも意味が伝わりやすくなります。

よく練習して、使えるようになりましょう。

そして、対比を上手に使いこなすためには、「反対の意味の言葉」をたくさん知っておく必要があります。

『国語の鍛錬3-6』で練習できますので、是非勉強してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

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