
世の中でよく言われる食事療法に、糖質制限があります。
数年前ですが、この糖質制限を2回ほど試してみました。
ご存じの方も多いと思いますが、炭水化物過多の食事から、動物性のタンパク質と脂質に重点を置くという食事法です。
2回やってみて分かったことは、糖質制限は合う・合わないが確実に存在するということでした。
かなり顕著に個人差がでます。
私は糖質制限はわりと平気でした。
「肉多め」の食生活は、どちらかというと歓迎でしたし、体も軽くなりました。
一方で、妻はめまい、立ち眩み、ふらふらと力が出なくなることが多くなりました。
明らかなエネルギー不足です。
2回糖質制限をやってみて、2回とも同じ結果でした。
妻は、米を食べないとすぐにエネルギー不足になる体質だったのです。
かと言って、タンパク質が不足してもスタミナ不足におちいるようです。
つまり、糖質とタンパク質の絶妙なバランスが妻にとっては必要でした。
結論は、「糖質制限には人によって向き不向きがある」でした。
同じことが玄米採食にも言えそうです。
肉や魚をたくさん食べるのが向いている人と、「まごわやさしい」が向いている人、それぞれあるようです。
ざっくりですが、体調が悪い場合、現在の食事の反対を試してみると解決策が見えるかもしれません。
1~2週間実際に試してみると体感で大体わかると思います。
「〇〇法」「〇〇式ダイエット」のような方法論が巷にはあふれています。
結局はいろいろ試してみて自分の体で答え合わせをするしかないことを、ここ数年の試行錯誤で痛感しました。
このように、同じ食事法でも人によって合う・合わないがあるのは、縄文時代から続く日本人の歴史を考えてみれば当然のことです。
日本人は、日本人に特徴的な遺伝子を持っている一方で、長い歴史を通じてさまざまな帰化人や渡来人との混血も経ています。
住んでいる土地(海沿いか山の中か)によっても、食べるものが違っていたので、同じ日本人でも腸内環境に差が出るのは自然なことです。
人間は腸内環境が新しい食物に適応するのに1万年かかるという説があります。
西日本で稲作が始まったのが約8000年前ですが、それ以降に大陸や南の島から日本にやってきて住み着いた人々が、稲作の文化圏からやってきた人ばかりとは限りません。
つまり、一口に日本人といっても、その遺伝要素はさまざまであり、したがって、どんな食事が合うかも人によって違うということです。
玄米やひじきなどの海藻類には、微量ですがヒ素が含まれています。
ヒ素はご存知の通り、毒です。
生涯、玄米やひじきを食べても平気な人とそうでない人がいると言うことです。
分かりやすいところで、牛乳などにもこれが当てはまります。
ちなみに私は牛乳は苦手です。
学校給食の牛乳は苦痛の種でしかありませんでした。
長々と書いてきました。
このブログでは、食のことについてさまざまな情報提供をしておりますが、それは万人に合うものではないと思います。
私が現在たどり着いた食事も、いろいろ試してみた結果であって、他の人に合うとは思っていません。
食生活については、テレビやネットや本からさまざまな情報や知識を得ることができますが、結局は自分の体で体感して合う・合わないを判断するしかないでしょう。
最後に、食事を変えようとしている方におかれましては、あまり思いつめず、完璧を求めず、試行錯誤を楽しむくらいの気持ちでやることをおすすめします。
おいしい、楽しい、嬉しい
が一番です。