【追伸】栄一さんと一人さん

追伸です

【比べてみると面白い】栄一さんと一人さん #渋沢栄一 #斎藤一人

上の記事の中で儒教について少し触れたので補足させていただきます。

 

もくじ

儒教について

徳川家康は、宋の時代の儒教を採用しました。

そもそも儒教(孔子)の教えは、博識な孔というお爺ちゃんが語ったお話が元になっています。

そのお話を弟子や孫弟子が広めていったものが儒教です。

 

宋王朝末期、政治が乱れ、兵力も弱まり世の中が混乱していた当時の大陸では、儒教は朱子学として広まりました。

しかし、当時の宗王朝は、学問をあてはめて運用するには世の中が乱れすぎていました。朱子学は盛んになったが、これを採用した効果は薄く、結局宗という国は衰退しました。

日本でも、徳川家康が朱子学を採用し、長く続いた戦乱の世を治めることに成功しました。これもしばらくは良かったのですが、理論と現実を融合させた学者は少なく、結局徳川幕府も末期には衰退してしまいました。

ちなみに、この朱子という人について栄一さんはこう言っています。

「大学者とういうだけの存在で、自分自身で実践もするというタイプではなかった。口で道徳を説いたうえに、自分自身でも社会正義のために現場で苦労しようとはしなかったのだ。」

 

以上の内容は『論語と算盤』の第六章人格と修養の中の「自分を磨くのは理屈ではない」という項目の中に書かれています。

「自分を磨くのは、理屈ではない」『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第6章 人格と修養 その4】

 

栄一さんと儒教

渋沢栄一さんは、自身では「儒教」「論語」を人格を磨くための手本にしていたのですが、広く一般の若者には仏教やキリスト教から信念をくみ出すもの一つの方法だろうと言っています。

そのことが、『論語と算盤』の同六章の「実際の効果のある人格の養成法」の中で書かれています。決して論語でなければならないとは言っていません。

「実際に効果のある人格の養成法」『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第6章 人格と修養 その6】

一人さんと儒教

一人さんの傑作と言われている録音講演の中に「恥」の話があります。

冒頭で、儒教や朱子学ついて少し触れられています。

この話は下にリンクを貼っておきますので是非実際に聞いてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=qj_yu3CVWLw&list=WL&index=4

【斎藤一人】恥のかき方~これを知っていれば大体うまくいきます~

ついてるnet

栄一さんと西郷どん

栄一さんも「恥」についてあるエピソードを語っています。

「西郷どんと二宮金次郎さん」『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第6章 人格と修養 その3】

西郷さんが参議という明治政府の中でも特にえらい役職にいた頃のお話。

栄一さんの粗末な家までやってきて、所用に関するの話の会話の最後に

「興国安民法」

について詳しく知らなかった西郷さんは、

立場がずっと下の栄一さんに

「知らない」

とはっきり恥を恐れずに言い、

その後黙って栄一さんの説明を教わり、

静かに帰っていった、という内容です。

静かにお帰りになった西郷さんのことを

「とにかく明治維新の豪傑のなかで、知らないことは知らないと素直にいって、まったく飾り気のない人物が西郷さんだったのだ。心から尊敬する次第である。」

とあります。

 

 

栄一さんと一人さんの事業家としての共通点

栄一さん

「趣味」をもって仕事をしてほしい。

ここでいう「趣味」とは人としての「趣味」、社会のなかで一人前の「趣味」、レベルの高い「趣味」という意味です。

そういう「趣味」で臨んだ仕事ならば必ず心がこもるに違いない。

もし、「趣味」がなければ、心もなくなり、ちょうど木彫りの人形と同じになってしまう。

自分のつとめにたいしては、熱い真心がなくてはならない。

 

栄一さん 

もし大いなる楽しみを喜びの気持ちをもって事業に携わっていくなら、いかに忙しく、いかにわずらわしくとも、飽きてしまったり嫌になってしまうような苦痛を感じるはずもないだろう。

ところが、これとは反対に、まったく楽しさを感じず、嫌々ながら仕事をする場合だと必ず退屈を感じるようになり、やがて不満を覚えて、最後には自分がその職を放り出す羽目になるのが自然の勢いではないだろうか。

自分の仕事のなかに大いなる楽しみをと喜びを持つようにすべきなのだ。

 

一人さん

人は遊びならば本当に一生懸命にするもの。

仕事も遊び、ゲームと思って本気で楽しみを見出してするもので、苦しみを堪え続けた先に待っているのは更なる苦しみです。

 

まとめるとこうです

1.恥を恐れずにいこう。

2.趣味に没頭するように、仕事を楽しもう。

 

追伸は以上になりますが、「論語」「儒教」について面白い本がありますので、最後にご紹介いたします。

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