
塾長です。
本日は少しここ最近の雑感をお話させていただきます。
とりとめもない話ですので、気楽にお付き合いください。
少し前に、「算数の成績がどんどん落ちる3つのコツ」というタイトルで記事を書きました。
その中に「消しカスが多い」というのがあります。
もちろん消しゴムを使ってはいけないということではありません。
勉強が苦手な子の中には、あまりにも消しゴムの頻度が多い子がいるため私が設定したルールです。
鉛筆やシャープペンの代わりに、ボールペンやサインペンで勉強してもらったところ、勉強するときの集中力が上がって、結果的に成績が伸びた生徒はたくさんいます。
いつか、ノートの取り方についてうちの先生方と話をしたことがあります。
ベテランのN先生は
「これは私の持論ですが、勉強のよく出来る子は、ノートがきっちりまとまっています。」
と仰っていました。
私もそう思います。
そして、まとまったノートを書くためには
「真っ白な紙に、フリーハンドで真っ直ぐな線が引ける力がだいじ!」
とこちらは、私の妻の持論です。
私もそう思います。
私の教室では、筆算の横線は、定規を使わずに引いてもらうようにしています。
そこで線がななめになる生徒は、まっすぐな横線を書くように指導します。
筆算の横線を定規で引かせる指導は、ここ20年ほどで小学校の現場ですっかり定着してしまいました。
この指導は、きれいなノートを取らせるという目的以外に、もう1つの大きなねらいがあります。
それは、成績上位者と下位者の時間差を縮めることです。
筆算の横線を定規で引かせるというひと手間をとらせることによって、速い子と遅い子の時間差をなるべくなくさせようというのが、この指導の狙いなのですが、
もはやそれも知らずにこの指導技術を採用している先生も正直いるのではないでしょうか。
私は、定規に頼らすに真っ直ぐな線を引ける方がよいと考えていますので、生徒に図を描かせるときはほぼフリーハンドで描くように指示します。
とまあ、偉そうに言っていますが、私自身はノートはあまり得意ではありません。
パソコンやタブレットなどの文明の利器を活用して情報整理をしています。
手描き全盛の時代だったら、仕事ができない人で終わっていた可能性もあるかもしれません。
恐ろしい話です。
そんな私が最も感銘を受けたのは、身内で申し訳ないのですが妻のノートです。
素直にすごいなあと思っていたのですが、『論語と算盤』で改めてその達人ぶりをかみしめております。
……と書いたら
妻から
「そんな風に褒められたら、もっとちゃんと書かなきゃいけなくなって、ノートが公開できなくなる( ノД`)」
と言われてしまいました。
ええ……
難しいものであります。