先生が「勉強しなさい」と言わないのに、アールズの生徒が勉強するわけ その1

上の記事でお話した通り、私は教室の生徒に「勉強しなさい」と言うことがほとんどありません。

 

では、具体的にどのようにして私が生徒に勉強させているのか、想像もつかない方がいらっしゃると思いますので、この話題にまつわる四方山話をさせていただきます。

 

まずは、私がやらないことからご説明いたします。

アールズの先生がやらないこと

①威圧する。

「〇〇やりなさい」「なんでやらないんだ」

②脅す

「〇〇できなければ~だぞ」「これくらいできないでどうする」「こんなこともできないのか」

③説教する

「〇〇するのは当然だ」「そんなことでは世の中で通用しない」

④比較する

「みんなやってるぞ」「〇〇しないのはお前ぐらいだ」「〇〇さんはもうできてるよ」

⑤追加する

「もう〇ページ頑張ろうか」

⑥説明を省く

「いいからやれ」「つべこべ言わずにやれ」

⑦叱る

「前にも言っただろ」「何度言ったらわかるんだ」「いい加減おぼえなさい」

 

 教師がこれらのことをやらないだけでも、教室の雰囲気は相当よくなります。

 要するに、生徒の自己肯定感ややる気を削るような言葉を言わなければいいのです。

 とにかく言葉遣いが大切です。

「頑張るの3段活用」と私が呼んでいるものがあります。

1 頑張ってね

2 頑張ってるね

3 頑張ったね

 

 この中で、極力使わない方がよいのは「1頑張ってね」です。取り扱い注意です。

生徒にとっては「頑張ってね」=「勉強しなさい」と同じ意味を持つことがあるからです。

 

 私は、多少さぼり気味な生徒に対しても、「頑張ってるね」「頑張ったね」と言います。その日はだらけていた生徒も、次に教室に来た時は頑張るようになります。

 

 私はこの技を「予約褒め」と呼んでいます。

 今日はだらだらしていても、次はきっと頑張るにちがいないので、それをあらかじめ褒めるのです。馬鹿なことを言っているように思われるかもしれませんが、私の教室はこれでうまくいっているのでしょうがないのです。

 

生徒が甘えるんじゃないか?先生が舐められるんじゃないか?

 私の一連の教室でのふるまいを読んできた方の中には、私が「生徒を甘やかしすぎているのでは?」「そんなに甘い態度だと生徒に舐められるのでは?」などの危惧をなさる方もいらっしゃるでしょう。

 無理もないことです。

 私も自分で書いておきながら、よく生徒に舐められないもんだと自分で自分に感心してしまいます。

 教師という仕事をしている人の中には、「生徒に舐めらないように」ということで、高圧的なふるまいをする人がいます。

 ひどいのになると、生徒の1人をスケープゴートにして、「おれに逆らうとこうだぞ」と威を示す先生もいます。私は中学時代にこれをやられました。

 私はそんなことはしませんが、生徒には舐められません。

 理由は簡単です。

 覚悟の違いです。

 どんな覚悟かはここでは詳しく言いませんが、腹を括っている教師は、どんなに優しい先生でも生徒に舐められることはありません。

 こういうことは、人間同士のことですから、たとえ子供と大人の関わりであっても互いに感覚で分かるものです。

 

 ときどき、それが分からずに傍若無人に振舞う生徒がいますが、それは教師を舐めているのではなく、世間を舐めている生徒なので、どこへ行っても同じです。さすがにそういう生徒には厳しく注意することもあります。

 なんでもかんでも叱るのは論外ですが、叱ってあげないと分からない子にはってあげなくてはなりません。

 

 ということで、私は生徒に舐められることは一切ありません。

 したがって、過度に甘えてくる生徒もいません。

 そうした距離感の取り方は教師としての技術のひとつなので、できない先生は勉強するしかありません。

(つづく)

 

さくらぷりんと
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