
結果報酬と努力報酬
私の教室の生徒は、ラッキーカードをたくさん集めています。
ラッキーカードはいろいろな場面でもらえます。
②間違い直しが全部できた。(努力報酬)
③宿題をやってきた。(努力報酬)
④検定に合格した。(結果報酬)
⑤ナイスボケ(ただし寒いオヤジギャグは1枚没収)
このように、結果報酬と努力報酬を組み合わせることによって、合格点に到達しなくてもラッキーカードを集められる仕組みになっています。
優秀な生徒だけがたくさんラッキーカードを集められるのではなく、ふつうに努力すればどんな生徒でもラッキーカードを集められるように教室では細かくラッキーカードのきまりを作っています。
学習の記録との関係
そして、ラッキーカードのしくみは、私の教室で使用している「学習の記録」と密接にかかわっています。
学習の記録についての詳しい内容はこちらで解説しています。
「自分で考える」態度を育てる【その4・主体性の実現】
学習の記録は、これまでの試行錯誤の末にこのような形になりました。
そろばん学習をしていて、いちばんつらい作業が間違えた問題の「直し」です。
「直し」をしない生徒はなかなか上達しません。
この学習の記録には、生徒達がおのずと「直し」を当然だと受け入れるようになる工夫がいくつか盛り込まれています。
そのひとつが、「初回採点点数」→「直し後の採点点数」という流れです。
合計してポイントのつく点数は「直し後の採点点数」の方が高くなります。
このポイントにラッキーカードを結び付けることにより、すべてのプリントで直しをする方が明確に得にないrます。
一定のポイントをためると、ラッキーカードがもらえるため、そのときはまた別の達成感を得られます。
この仕組みが定着してから、「直し」をしない生徒は教室から撲滅されました。「直し」をどうやってさせるかは、過去の悩みとなったのです。
マンネリ化を防ぐために
このように、ラッキーカードと学習の記録を関連付けることによって、生徒の学習意欲が保てるようになりました。
その根幹となるラッキーカードがマンネリ化し、集める楽しさがなくなっては元も子もありません。
そこで、いろいろなデザインのラッキーカードを作り、マンネリ化しないように気を配っています。
すべての種類のラッキーカードを集めようとする生徒もいます。
お互いに持っていないデザインを交換し合っている生徒もいて、とても微笑ましく眺めています。
こうして集めたラッキーカードは、教室で用意している景品や図書カードと交換することができます。