
先日の「断食」の記事でも書きましたが、最近になって中学生が一気に増えました。
中学生には普段から
人と比べない
数字を追いかけない
ということを耳にタコができるくらい言い続けています。
「先生が生徒にそんなことを言ってたら成績が上がるわけがない」
と多くの方がお考えになりそうです。
ふつうは、成績向上に向けて学年順位や得点に関して数値目標を設定するものです。
目標を持つ事は動機づけとして一定の効果があることはたしかです。
場合によっては、目標を設定しなくては意味がないときもあります
しかし、私の教室は「変な教室」なのでそんなことはいたしません。
常識外れの成績向上法
比べるな~
目標設定するな~
順位や点数を気にするな~
と言いながら中学生の勉強を見ています。
そして、「比べない」「順位を気にしない」がなんとなく腹に落ちた生徒は、まったく不思議としか言いようがないのですが成績が上がり始めます。
特に、今回の期末テストでは、学年順位が10位~15位上がった生徒が続出しました。
37位→22位
42位→21位
23位→9位
などです。
なぜなのか。
私が中学生の指導をする際に気を付けていること
小学校の高学年から中学生の生徒に対しては
やるべきことリスト
よりも
やってはいけないことリスト
の方が私の中で圧倒的に多くあります。
言葉かけの中でやらないこと「~すべき」という「べき論」の展開 「~しなさいという」命令や圧力
「~しないと〇〇になるぞ」という脅し 「はやくしなさい」という催促
「つべこべ言わずにやれ」という強制
など
態度に関するやらないこと
イライラする 怒る・怒鳴る 乱暴な言葉づかい
悪口や文句 決めつけ 点数や順位を評価批判する
監視の眼差しを向ける
など
おそよ一般的な教育機関(学校や塾)で日常的に行われていると予想される教師の言動・態度をすべて取り払うように意識しています。
私がこれを意識することで、一体教室で何が起こるか想像してみてください。
教室の空気が穏やかで静かになります。
生徒が余計な重圧や緊張を感じることなく、自分の課題に集中できる空間になるのです。
本日は、中学生の成績を上げるために私が実践していることの一部を紹介しました。
まとめると
① 数字を追いかけない
② 教師が余計なことをしない
この2つで中学生の成績は上がります。
私の教室で出ている結果なので嘘はありません。
「そんなことあるはずがない」とここまで読んで思われる方もいるでしょう。
実は、ここには書いていない、たくさんのコツを組み合わせることで成績向上を実現していることも事実です。
また別の機会に書けたらいいなと思っています。
最後に、
私はすべての保護者の皆様に問いかけたいと思います。
① 親や教師に、いろいろと強制されながら努力した結果でいい成績が得られた。
② 一切の重圧がない静謐な空間で、主体的に勉強した結果で一定の成績が得られた。
十代の時間の使い方として、どちらが本人にとって意義があると言えるでしょうか。
高学年生から中学生にかけては、人格形成・価値観形成においてとてもデリケートな時期です。
そんな時期に彼らと向き合い指導することは、影響力も大きく、非常に責任の重い仕事です。
ゆえに、本人が幸せになるような学習指導を日々、探究し続けています。
常より私は、人は幸せになるためにこの世に生まれてきたと考えています。
学習指導もそのお手伝いの一つでありたいと思います。
皆様の考えるきっかけになれば幸いです。