
最近までしらなかったことで、知った以上は一人でも多くの人に知ってもらった方がいいかもしれないと思うことをご紹介させて頂きます。
「低血糖症」というものをつい最近知りました。
どれぐらい最近かというと今年の2月頃なのでほんの2,3ヶ月前です。
きっかけはYouTube動画からでした。
新宿オーピー廣瀬クリニックの精神科、心療内科医 廣瀬久益氏によるDr.講和の様子
この動画をきっかけにして「子どもの低血糖」についても調べてみました。
子どもの糖尿病として1型、2型というものの存在は一般的に知られていて、糖尿病協会によるガイドラインも存在します。そこではインスリン注射や糖分補給などの対応策が示されています。
低血糖症は医療機関での血液検査で判断されます。
しかし、血液検査ではすぐには判定されないものもあります。(低血糖症を調べるための「糖負荷試験」は5時間もかかり、実施してくれる病院も少ない)
すぐに判定されずに見過ごされてしまう低血糖症の場合、栄養問題、体調問題だとは気付かれず、可哀そうなことになってしまいます。周囲の大人や友人から「怠けている」「さぼっている」とか「自分勝手で我がままだ」とかの誤解をされてしまいます。
しかし、本人にとっては、精神的問題や生まれつきの性格の問題ではないので、注意されたり叱られたりしても治りません。
子供本人が気づいて対処できることではないので、大人が気づいて対処してあげなくてはいけません。
では、低血糖症の症状とはどのようなものでしょうか。
子どもの低血糖の場合も大人と同様、様々な症状があらわれます。
・冷や汗、眠い、顔面蒼白、おなかが空いてたまらないなど
・頭痛、目がかすむ、生あくび、イライラ、不安、集中力がなくなる、ぼーっとしてしまうなど
・目の焦点が合わない、目が泳ぐ、言葉がスムーズにでないなど
・強い疲労感、全く集中できない、混乱する、めまいがする、震えがおこる、ろれつがまわらなくなるなど
・意識が無くなる、痙攣がおこる
医療機関で、この低血糖症への対応を専門にしているところは全国に点々とあるにはあるのですが、まだまだ少ないのが現状です。
低血糖症と診断されずに、心身症や不安神経症、時には統合失調症の診断までされてしまうケースもあるようです。下で紹介する本の中でも、本当は低血糖症なのに、統合失調症と誤診されてしまい、薬漬けにされて貴重な人生の何年かを狂わされた事例が紹介されています。
『心療内科に行く前に食事を変えなさい』姫野友美
『心の病と低血糖症』大沢博
『新低血糖症と精神疾患治療の手引き』柏崎良子
これら3冊を読んだ結論としては、なんとなく食事をしては危険だということです。
「子どもだから甘いものが好きなのは当然」
「子どもは元気なのが当たり前」
「忙しいから仕方がない」
のように考え、薄々気になっている栄養面の問題を先送りにしていたら大変なことになってしまう可能性があります。
一番上に紹介している本『心療内科に行く前に食事を変えなさい』は、具体的な食事についてのアドバイスや新常識の情報が満載で、たいへん読みやすかったのでリンクを貼っておきます。
私の妻もYouTube動画やこれらの本からいろいろ知ってショックを受けていました。
妻は、小学生の頃から自律神経が弱かったのですが、その原因は低血糖症でほぼ間違いないだろうと言っていました。
思い当たる節がたくさんあるそうです。
今は、「長年の謎が解けた」と明るい顔になって、我が家の食事もこれを機に根本から変えるのだと宣言し、実行しています。
おかげで、私も毎日元気いっぱいで授業をすることができています。
栄養万歳。