
昨日の記事で斎藤一人さんを紹介させていただきました。
そして今話題の渋沢栄一『論語と算盤』についても、このブログやさくらぷりんとでまとめていますが、
明治を代表する実業家渋沢栄一さんと納税日本一の斎藤一人さんを比べると実に面白いので今日はそのお話です。
もくじ
相違点
栄一さん
・釈迦もキリストも信じない。なぜなら、奇跡なんて信じないから。
・孔子が好き。なぜなら、孔子の思想には奇跡がないから。
一人さん
・神様を信じている。釈迦やイエスキリストなどさまざまな宗教の神様のお話をたくさんしている。巨大な宇宙の中心の神を普段から神様、神様と呼んでいて、その神様を天御中主様(あめのみなかぬしさま)と呼んでいる。
・孔子、論語は好きではない。朱子学が好きではないから。
一人さんは、「小さい頃に光の玉が来て、いろいろなことを教えてくれた」と言います。その光の玉のことを「神様」と呼んでいるのだそうです。
一方、栄一さんは宗教的なことは信じません。
栄一さんが若かった日のこと、心の病を患った栄一さんの姉をなんとかしようと、親戚縁者が勝手に加持祈禱を頼んできました。しかし、栄一さんは、修験者のインチキを見破って追い返してしまいます。
このエピソードは、大河ドラマの中でも描かれていました。
スピリチュアルな観点で見ると、栄一さんと一人さんは対照的です。
共通点
そんな栄一さんと一人さんですが、事業という点においては、ざっと思いつくだけでも面白いほどの共通点があります。
・事業で大成功を収めている。
・世のため人のために働き、税金もどんどん払う。
・お金を稼ぐことは、大変すばらしいことである。
・栄一さんは大志を抱けといい、一人さんは大きな欲を持てと言っている。
栄一さんは、言わずと知れた大事業家であり、一人さんは何年も連続して納税日本一になっています。
そんな両者の語ることには、上に挙げた以外にも似通った話があります。
人に対して
栄一さん 忠恕の心。つまり、優しさと思いやりが大切。
一人さん 人に親切に、人に喜んでもらうよう毎日を過ごしなさい。
悪人でもお金を持っているのはなぜ?
栄一さんの答え
悪人でもお金を稼ぐことに成功するものである。
悪人であっても、見た目をよくし、よく働いて、結果的に世の中の為に大きな利益をもたらすことがある。このように、事業の道理がかなっていればそれはそれでよいことだ。
一人さんの答え
悪人であっても、見た目を良くして、波動高くよく働いていれば結果的に商売に成功するものだ。
お金を稼げる人と稼げない人について
栄一さん
お金を稼ぐことを卑しいことだと思っている人はお金を稼げない。
社会にお金を回すという事、世の中の経済を大きくお金の力で回していくという目標を達成するためには、それぞれの個人がお金で幸せになりたいと思う動機が原動力になる。
自分もお金で幸せになり、世の中にどんどんお金を回して、社会を幸せにし、そのような働きが、やがては国家そのものを強くしていくのだ。
一人さん
お金にいつも困っている人はお金に対して偏見を持っている。
努力なしにお金を得られている人や、親から財産を譲り受けた人を、妬んだり、無意識に見下したりしている。
商売をするときに、「お金もうけの為にやっているのではない」「生きがいのためだ」「自分は儲からなくていいからお客さんが喜んでくれたらそれでいい」などのように言っているとお金は儲からない。
ただし、お金儲けの話だけは、こうすれば確率が上がるよと言う話しかない。どうすれば確率が上がるかと言うと、いい欲を持つという事。
私利私欲の悪い欲ではなく、自分が沢山お金を稼いで幸せになりたいと思い、そしてお客さんにどんどん喜んでもらって幸せになってもらいたいと思い、どんどん儲かるようになって発生する税金をどんどん払って、その税金の力で世の中全体を良く回していこうと思ういい欲を持つこと。
そして見た目を良くして、行動を早くしてどんどん波動を上げていくこと。
行動の結果を常に改良していくこと。
このようにすると、儲かる確率は上がっていく。
まとめ
栄一さんと一人さんを、思いつくままに比べてみました。
ここまで書いてみて、事業家という視点から見たときの相違点を思い出しました。
栄一さんは、世の中に物を行き渡らせ、インフラを整備することに力を入れました。明治という時代に合う形で事業を行ったのです。
一人さんは、ただ健康食品を売るだけでなく、「幸せに生きるには」というテーマで、多くの講演を行い、多数の書籍も出版しています。物ではなく人々の精神や心に焦点を当てていることが分かります。
どちらも、時代の流れに合った仕事をして大成功を収めています。
令和の時代は、人の心を大切にする仕事が求められていると強く感じるところです。