私がそろばんプリントを公表する本当の理由

 私は、アールズ国語そろばん教室が長い年月をかけて製作してきたプリントを無料公開することにしました。

 何人かの方に相談したところ

「お金を取った方がよくないか」

「無料で公開して同業者に盗まれないか」

 のようなご心配をいただきました。この他にも本当に有り難いご意見を頂戴したのですが、やはり無料で公開することにしました。

 その結論にたどりついた理由を少しご説明したいと思います。宜しくお願いいたします。

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先生の高齢化

 今やそろばん塾の先生の平均年齢は65歳を超えているそうです。

 平均年齢が高くなる傾向は今後も変わらないでしょう、なぜなら後継者不足だからです。

 今の若者は、Youtuberやプログラマーにはなろうと思いますが、そろばんの先生にはなろうとは思いません。

「そろばん塾が淘汰されてなくなってしまうのならば、それまでのことなのだから、なくなってもいいではないか」

 そういう意見もあるでしょう。

 しかし、私の意見は少し違っていて、そろばん教育そのものの価値が薄れたのではなく、そろばん塾の先生が時代に取り残されたから、そろばん業界の衰退があるのではないかと考えています。

そろばんはコスパ最強の習い事

 そろばん学習は、習い事としてはコスパ最強だと思います。

 幼児から習い始めて、4~5年生で卒業というのが私の想定する理想パターンです。

 その間、計算力を主軸とするさまざまな能力を身に付けて、一生の財産にすることができます。  シングルエイジを中心とする5~6年間で、月に1万円以内で収まる投資をしながら得られる能力としては、最強の部類に入ります。

変化に対応する

 しかし、市場に受け入れられるためには、時代の変化に対応しなくてはなりません。そろばん教育が、時代の変化に対応できないために、衰退を味わったのは今が初めてではありません。

 そのことを思ったとき、

「なんか、前にそのことについて論文を書いたなぁ」

と記憶の端に引っかりました。  実は、以前に書いていたのです。

むかしのはなし

「むかし」と言っても、つい5年ほど前のことですが、私はある珠算教育団体の役員をさせていただいておりました。

 自分のことで精一杯になり、役員どころではなくなったので、現在はその団体からは身を引かせてもらいましたが、その団体からは多くのことを学びました。

『IMそろばん』という団体だったのですが、その研究集会のために書いた論文のことを思い出して、目を通してみました。

 五千字を超える論考なので、途中までを掲載いたしますが、まとめるとこういうことです。

「江戸末期の和算家が時代の変化に対応できなかったために、明治政府から珠算教育は排除された」

 これを、現代に置き換えると

「現代のそろばん教師が時代の変化に対応できなかったために、習い事として淘汰されつつある」 となります。

今の私にできること

 私は、そろばん教育の価値を今でも信じています。

 シングルエイジの子供がそろばんを習うことで、計算力だけではない多くの能力を獲得することができます。

 しかし、そろばん業界は、後継者不足にあえいでいます。

 私が変えなくてはなりません。

「お前ごときに何ができる」

と言われるかもしれません。

 その通りです。私ごときにできることなど限られています。

 だから、私にできることをやることにしました。

 それが、プリントの無料公開なのです。

 現在、プリント公開に向けて、着々と作業が進んでおります。

 同時進行で、私の作成した国語教材も無料公開してゆく予定です。

 情報を独り占めする時代は終わりました。

 これからは、情報を発信し、多くの人とシェアする時代だと思っています。

 下のリンクは、前段で触れた、私が5年前に書いた論文の一部です。江戸末期から明治期にかけて珠算教育が置かれた状況について書かれています。

教室の詳しい内容はこちらです
さくらぷりんと
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