【嫁ブログ】『星の王子さま』との付き合い方・最終夜〔056〕

いよいよこの投稿で最終夜となりました。

長くなりまして大変申し訳ありません。

 

Chapter26

P128、129、130、132、133

星の王子さま「機械の壊れてたところがわかって、うれしいよ。これできみは、家に帰れるね……」

僕「どうして知ってるの!」

星の王子さま「ぼくも、きょう、家に帰るんだ……」

「でも、もっとずっと遠い……ずっとむずかしい……」

「ぼくには、きみがくれたヒツジがいる。ヒツジの木箱もある。口輪もある……」

「今夜でちょうど一年なんだ。去年、ぼくが落ちてきた場所の真上に、僕の星が来る……」

「たいせつなことは、目では見えない……」

「今からきみに、贈り物をあげるね……」

そうして王子さまは、笑った。

僕「ああ!きみの笑い声を聞くの、大好きだ!」

星の王子さま「そう、これがぼくの贈り物だよ……あの水のお礼だよ……」

「人はみんな、その人なりの星を持ってる。旅をする人たちなら、星は案内役だ。そうでない人たちなら、ただのちっちゃな光。学者たちにとっては研究するものだし、僕が会った実業家にとっては、金でできているものだった。でもどの星も、口をつぐんでる。だからきみには、誰も持ってないような星をあげるよ……」

「きみが星空を見上げると、そのどれかひとつにぼくがすんでるから、そのどれかひとつでぼくが笑ってるから、意味には星という星が、ぜんぶ笑っているみたいになるっていうこと。きみには、笑う星々をあげるんだ!」

王子さまは、楽しそうに笑った。

レオン・ヴェルトが笑ってくれていたのでしょうか。それともレオン・ヴェルトに笑っている星をプレゼントしたかったのでしょうか。

P134

星の王子さま「今夜は……ね……来ないでね」

「ぼく、苦しそうになるよ……ちょっと死んじゃうみたいになるよ。そんなだもの。そんなの見に来ないで、身に来ることないよ……」

P135

その夜、王子さまがでかけたことに、僕は最初気がつかなかった。王子さまはひっそりと、音もたてずにいなくなった。

星の王子さま「やっぱりだめだよ。つらい思いをするよ。ぼく、死んだみたいになるから。でも、それはほんとじゃないんだ……」

「ね。遠すぎるんだ。このからだを運んでいけないもの。重すぎるもの。」

「でもそんなの、古い抜けがらみたいなもんだよ。古い抜けがらなんて、なんにも悲しくないでしょ……」

急に、ゾウが仲間の死に哀悼の気持ちを表す光景が思い出されました。それと、サン・テグジュペリの弟の健気な死に際を思い出しました。

参考【exciteニュース】リンクはこちら

 

Chapter27

そうして、そう、もう6年もたったというわけだ……

最初のころに6という数字、出てきてましたね。えっと~

P7……僕が6歳だったとき。

p7……6ヶ月のあいだ眠って

P10……今から6年前、サハラ砂漠に飛行機が不時着するまで、

P11……なにしろ6歳で、

僕は6年前のサハラ砂漠の出来事を思い出しているんですね。

P142

ここにこそ、大いなる神秘がある。小さな王子さまが大好きなきみたちにとっても、僕にとっても、誰も知らないどこかで、僕らの知らないヒツジが、バラを一輪食べたか食べないかで、世界のなにもかもが、これまでとはすっかり変わってしまうのだから……

空を見あげてみてほしい。そうしてこうだずねてみてほしい。〈あのヒツジはあの花を、食べたかな。食べてないかな?〉するとなにもかもが変わって見えるのが、きみたちにもわかるだろう……

でもそれがどんなに大事なことか、おとなには、ぜんぜんわからないだろう!

そうか、そうかと思いました。サン・テグジュペリが目に見たモチーフがたくさん散りばめられているこの物語は、サン・テグジュペリがこころで見た世界を描いているのだと思いました。

子どもと大人という対比で描かれているのはこの本が子供向けの物語だからでしょうか。

もし、この本を子どもの頃の私が読んだとしたら、途中で本を投げ出していたと思います。

私はサン・テグジュペリがイメージするような子どもではなかったからです。

決して大人が子どもに望むような自由な想像力も持っていなかったし、少なくとも8ページの絵は「帽子」にしか見えないと思ったはずです。

私の娘はうさぎのミッフィーの絵にめちゃくちゃ強そうな剣を持たせます。

それも2本も。

図鑑から丁寧に書き写した精密なちょうちょの絵にかわいい真ん丸おめめの顔を書きます。

そんな娘には最近気になっている図鑑があります。

【ドキドキいっぱい!虫のくらし写真館5アリ】リンクはこちら


図鑑の中でおなくなりになっているスズメガに黒アリがたくさんたかっている写真を見て、二人でこう言います。

「手と手を合わせて な~む~。」

「アリさんのあごハサミでちょっきん、ちょっきん」

「さあ、めしあがれ」

「おかお、チョッキン」

「あし、チョッキン」

自分の手の指を使わずに、私の手の指を持ち上げてスズメガがだんだんバラバラにされて、どんどん運ばれて食べられて消えていく姿をゆびさしながら、凝視しています。

娘は2、3歳のころからずっと虫に限らず、食物連鎖のシーンにものすごく心惹かれるようです。

ミドリイソギンチャクが魚を食う写真も最近はよく凝視しています。

タガメが小さいメダカを捕らえているシーンもかなり凝視しています。

物干しざおのクモの巣にかかっている虫にもものすごく興味があるようです。

独特の成長を見せてくれる娘が「食うか食われるか」にものすごく興味を示しているのを私は見守っています。

 

気付いたらいつの間にか私が作り出した星の王子さまは消えていました。

なんでもわかるヘビが消してくれたのかもしれません。

私は「星の王子さま」の中の「目には見えないたいせつなこと」はもう追及しないことにしました。

それはこの本を読んだ子どもが自分で自分のたいせつなことをみつけたらいいと思います。

私には娘の「食うか食われるか」の興味を見守っている今のこの時間が何より大切なので。

それだけでもう時間はいくらあっても足りやしません。

 

夫「こないだ『一ふさのぶどう』を読んで、めっちゃ怒ってたなあ。途中で本を何回も叩きつけてたな。文学読んだら泣くか怒るかのどっちかやからもう、宮沢賢治くらいしか読む本ないんちゃうか。」

私「あんななよなよしたクソガキが主人公の、それも結末も人としてずれているような本、読む価値ないわ-!!あれが小説じゃなくてジャンプの連載やったら、あのなよなよクソガキ主人公は世間からも絶対叩かれてるはずや! だからかぁ、夏目漱石だいたい読み終わった後、気付いたら推理物や歴史小説しか読まなくなったのは。無意識に嫌いな奴が出てきそうな話や穴に落ちて大泣きしそうな話を避けてたんやな。この年になってそのことにようやく気付いたわ。」

夫「良かったやないか。気付けて。」

私「ええんかな。こんなんが読後感想で……」

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さくらぷりんと
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