かけ算に順序があるとかないとか、問題はそこじゃない!

「かけ算の順序問題」は、非常に根深い算数指導の問題として扱われています。

私もかなり前にこの問題に傾倒し、本を読んだり、ネットでさまざまな記事を読み漁ったりました。

この問題で私は一番まともだと思った方は黒木玄です。

興味のある方は探してみてください。

リンクは貼りません。

 なぜリンクを貼らないかというと、「かけ算の順序問題」は、

現在の小学校の指導が抱えている問題の顕在化の1つにすぎないからです。

だから、「かけ算の順序問題」のみを叩いても、問題は解決しません。

 

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どういうことか

小学校は、

「たとえ細かいローカルルールであっても、先生の言う通りにしなければ×」

という空間になってしまっているのです。

いうなれば、先生は担当したクラスの独裁者であり、小学生たちに思想統制を行っているのです。

その問題のひとつの現れとして「かけ算の順序問題」が大きく取り上げられたに過ぎないのです。

「独裁者」とか「思想統制」とか、激しい言葉を使うのは、私がこれらの問題を重大視しているからです。

「独裁」や「思想統制」という言葉が不適切ならば、言い換えましょう。

「解答ファシズム」です。

今すぐやめてくれ

と思っています。

子供達を委縮させ、子供達の考える力を奪い、自己肯定感を削る指導が今日もどこかで行われているのです。

私の造語なので私が定義します。

 

解答ファシズムとは
テストでの解答は、担当教師が「こだわって」指導したことが反映されてなくてはならず、その通りでない解答はたとえ学問的に見て妥当だったとしても減点するという、生徒への解答の統制。

 

列挙しましょう

 

小学校で行われる「解答ファシズム」の例

漢字の「とめ」「はね」がお手本通りでなければ減点

漢字の書き順をテストに出題する(正しい書き順はこの世に存在しない)

習ってない漢字を書いたら減点

長方形の面積を求める式を(横)×(縦)と書いたら減点

たし算の順序が先生の気に入らない順序だと減点

約分を習っていない学年で、分数を約分したら減点

テスト用紙に補助計算の筆算が残っていたら減点

繰り上がりのある計算で、さくらんぼ計算を省略したら減点

 

ネットで検索をかけてみてください。

こうした例はわんさか出てきます。

こうした「解答ファシズム」がまかり通っている小学校の現状を糾弾するのに、「かけ算の順序問題」だけを標的にしても仕方がありません。

 

私の主張はこうです。

「かけ算の順序問題」も含めた全ての「解答ファシズム」が日本の小学生の学力伸長を阻んている。

 

優先順位を間違えないで

生徒が書いた式の、考え方が正しいとか正しくないという問題よりも、

学んでいる子供たちの学習意欲を伸ばす方がはるかに重大です。

ところが「解答ファシズム」は、この優先順位を間違えています。

子供達のやる気と意欲を削いででも、先生の教えた通りに振舞わなければテストで減点されてしますのです。

先生の教えた通りでないと減点なんて、生徒の自尊心よりも教師の自尊心が優先されていると言われても反論できないのではないでしょうか。

教え方の自由

教え方は自由になさればよいと思います。

算数の指導において、

(単位量)×(個数)の順序で式を書きましょう。

と教えるのは自由です。ここは自由の国、日本ですから。

ところが、教師は(単位量)×(個数)と教える自由が与えられているのに、

生徒が(個数)×(単位量)と書く自由を与えない。

だから私は「ファシズムだ」と言っているのです。

どちらでも正しい答えは出るのですから。

それに、正しい答えを導くのに、1通りの考え方しか許さないというのは「内心の自由」を侵害しているとは思わないのでしょうか。

 まとめ

そして「かけ算の順序問題」では、

「テストの解答には、順序を守って書かせるべき。順序を守っていない解答は減点すべき

という、いわゆる「順序擁護派」が一定数おられます。

その主張は、「かけ算の順序」だけでなく、その他の「解答ファシズム」をも助長し、すべての小学生にいわれのない苦痛を与えている可能性を考慮していただきたいと思います。

学問的にかけ算の順序をどうすべきかは、数学に詳しい人たちがもう何十年も論争しています。

私も10年ほど前にこの問題を追及していましたが、もう決着しているものと思っていました。

ところが、久しぶりに「かけ算 順序」で検索をかけたら、未だに議論が続いているようで驚きです。

どなたが「順序否定派」で、どなたが「順序擁護派」でも構わないのですが、

「ただし、テストで減点すべきではない」

という一言を付け加えていただきたいものです。

私たち大人が大切にすべき問題は、かけ算の順序ではなく、学んでいる生徒たちの心なのですから。

「学び」の問題も含めて、小学校がもっと自由な空間になってくれることを願い、

本日より私は

「解答ファシズム撲滅委員会会長」に就任いたします。

多くの皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

上に挙げた「解答ファシズム」の例について、これから折を見て1つ1つ記事にしていく予定です。

補足(いまだに「順序が違う」と減点している教師の皆様へ)

それにしても、「順序擁護派」がいまだに存在しているのが不思議でなりません。

時間に限りがあるので、ここでその各論に踏み込むことはしませんが、

実はこの問題は2年ぐらい前にテレビで高名な数学者が「順序擁護派」を全否定しています。

それを取り上げているブログがないか調べたら、たくさんありました。

とりあえずこちらをご紹介します。

【初耳学】大反響!林先生の白熱教室ベスト10!(後編)

擁護派および、かけ算順序で算数の答案を減点している教師の方々は、森重文博士よりも数学がおできになるということなのでしょうか?

 

教室の詳しい内容はこちらです
さくらぷりんと
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