【嫁ブログ】絶大な安定感〔061〕

知り合いの人にこういう方がいます。

これはその知り合いの方にその厳しい日常を語ってもらったリアルな実話です。

 

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 忘れ物と彼

幼少の頃より現在に至るまで、安定して1日に7回以上の忘れ物ノルマをきっちり果たせている。

朝、出かけに2、3回。

仕事が終わり、家に帰る際に2、3回。

朝晩の間で1、2回。

この安定感にはかなりの定評があるそうだ。

そして、この方の人との約束ごとの場合どうなるのかというと、

①メモを取らない口約束は基本的に忘れるのがお約束。

②メモを取った約束の場合はそのメモを失くしてしまうのが決まり事。

脳内と彼

普段の脳内がどうなっているのかを説明するとこうだ。

まず、頭の中に立派に聳える観覧車がある。

観覧車にはいくつもの小部屋が備わっているのだが、現実の観覧車と違うところは、数に限りがないということだ。

所謂無限の個数の個室が存在する。

観覧車の個室一つ一つが思考の小部屋になっている。

無数の小部屋がぐるぐると絶えず回転運動を続けていて、本人の意思ではその回転を止めることはなかなか難しい。

絶対に出来ないかというと、そうではないが、とにかく難しいのだ。

Aの思考途中、Bの思考がかぶさる様に始まる。

いつの間にかBの思考に夢中になっていると、そこへCの思考が突然横入りしてくる。

今はCなんだと思いきや、Dの思考が・・・という風に、常に強引に押し寄せてくる思考に大変忙しい思いをしているのであるが、これは脳内の話。

人としての外見上は、ぼんやりとどっかに行ってしまっているという見た目をさらしている為、

とても脳内でそんな忙しいことになっているとはまず気付かれない。

この方が何の予告も無く突然、気むずかしい顔をしてぼんやりとしてしまうことで、

知らない人は誤った気の使い方をすることがよくある。

「あの、何かお気に触ることがありましたでしょうか。」という具合だ。

無い。

そんなものは無い。

脳内観覧車の小部屋の自動運転により、唐突にお昼ご飯に何を食べようかと本気で考え出しただけだ。

ある時は、会話中の目の前の相手のある一言で突然そのことについて深く入り込んで考え込んでしまう。

目の前の相手はそんなこととはつゆ知らず、どんどん話を流れ通りに進めていく。

そうしていよいよ質問段階に入り「これについてあなたはどう思いますか?」と当然来る。

突然ではなく、流れ上当然来る。

ところが、この方はEとかF当たりの思考途中の為、遭えなくこうなるのである。

「えっ?ああ、う~ん。そうだな・・・そんな急に言われてもなあ。」

もう一度断っておくが、決して本人の力ではどうにもならないのだ。

本人に罪は無い。(相手にはもっと無い。)

それどころか、無数の個室による強制思考の疲労の為に毎日くたくたのへとへとで可哀そうなくらいなのだ。

その上、こういう性質の為、年がら年中、人から誤解を招くのも致し方なく、精神的にも大変きついのである。

 家族と彼 

世の中にはこういう人もいるのである。

この方にも当然ご家族がある。

ご家族はこの安定した性質を長い年月を通してひとつひとつ受け入れて協力しつつ、

しっかりとネタにしている。

「他人事だとなんとも味わい深いもの」

と鬼かと思えるようなことまで言う。

だが、この方は人として大変懐が大きいのである。

家族の浅はかな言動を常に許している。

深く傷つき、悲しみつつ、温かく許している。

人知れず抱えている苦労を一生もんと受け入れつつ、

本業の研鑽を積み続けることに励み、

だましだまし人生の年輪を重ねていくのである。

 

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さくらぷりんと
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