
仏教とか宗派とかで悩んだ経験はありますか。
この悩み、けっこうしんどいんです。
実はここからは、ほとんどの方が読まない方がいいかもしれません。
良ければ【渋沢栄一 守屋淳訳 現代語訳 論語と算盤】を覗いていってください。
もともと実家が日蓮宗だったので、そういうもんだとおもっていました。
祖父母に熱心に日蓮宗の教えをしつけられて育ったのですが、ちょっと問題がありました。
祖父母のことは大好きだったのだけど、
どうしても仏教?日蓮宗?
なんか腑に落ちない点が多かったのです。
腑に落ちなかった点はこういうことです。
①どうやって、八百万の神々と、お釈迦様を心の中で両立させたらいいのかよくわからない。
基本的には心の中で両立させるのは難しいので、形式として仏教を使用することにしています。
②八百万の神々は親近感がありますが、お釈迦様はもともと他所の国の人だったからやはり違和感があります。
昭和なもんで、西遊記の世界を映画やドラマで観ることがよくあり面白かったけれど、やはり"the他所の国"に思えました。
③お釈迦様は妻子を残して修行に入ったと言われていますが、私には捨てて行ったように思えます。
④創価学会に祖母が勧誘された日に私は同席していました。
祖母は真面目な人だったので、ご近所の熱心な創価学会会員さんに会合に一緒に行こうと誘われて素直についていきました。
それに小学生だった私も一緒についていきました。
薄暗い豆電球と蝋燭の灯りだけの部屋に沢山の人が集まっていて、ドンドン、ドンドン手打ち太鼓を叩いて熱心にお経をあげていました。
どうも、あれ、好きになれなかったので、結局祖父に止められて入会しなかったことにほっとしています。
ご近所の熱心な信者さんは今でも熱心な信者さんです。
私は拝んでなんとかすると考えるより、歯向かって足掻くほうが性に合っていたのでこういうのにも向き不向きというものがあるのかと思います。
⑤いつもお世話になっているお寺のお上人さんに督促を受けたのが今でも引っかかっています。
亡くなった祖母の葬儀はもう20年も前の話だったのに、母のお通夜の合間にお上人さんに挨拶に行ったら、
「お宅の親が以前のおばあさまの葬儀の代金を20万円も不足を残しているので、今回一緒に払うように。お宅の親戚関係でこういう時の金額がいくらかは決まっているのだから、ちゃんと決まっている金額を払うように。」
と叱られてしまいました。
母の死を悲しんでいる真っ最中に督促を受けてきつかったです。
ええ、払いました。払いましたが、やっぱりお経を一生涯読み上げても、結局ただの商売人なんだなと仏教の力を分からされました。
⑥結婚して嫁に行ったら、行った先の宗派になるのですよね。
祖父母や親に熱心に「何妙法蓮華経」と手を合わせて拝むことをしつけられましたが、どうもどう処理したらいいのか分からないことを残していました。
ええ、毎日決まった時間に朝晩お経をあげている父をすごいなあ、と思っています。
思っていますが、私にはできませんでした。
子供って結構忙しいものだからです。
お経をあげる時間より、学校のテスト勉強をする時間の方が実益がありましたし、実際に何かが理解できることは楽しいけれど、意味のよくわからないものには身が入りませんでした。
それに結婚したらおしまいなのにと思っていました。
伯母は結婚してがっつりキリスト教徒の熱心な信者になって、毎年キリスト教ぽいメッセージ入りのクリスマスカードを送ってくれていました。
妹は結婚して浄土真宗になり、いい感じにそちらに馴染みました。
コロコロ変わることが前提の物にどうやって熱心になったらいいのか、今でも謎です。
その点、日本の神様はいい。
謎がない。謎がないから悩まなくていい。悩まなくていいから頭が楽でいい。
決して喧嘩を売っているわけではありません。
それは本当にそうなんです。
喧嘩を売っているわけではないのです。
根っからの不器用者な為、すっと腑に落ちるものが楽なんです。
三つ子の魂百までといいますが、最初に嵌った本が「日本神話」だったのが運の尽きなのでしょうか。