【嫁ブログ】おぐー〔072〕

半袖ではたまに寒いと感じ始めた今日この頃、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

娘と一緒に寝ている私は毛布が恋しいのだけれど、まだ肌掛布団一枚で寝ています。

娘は、"はだかんぼう"に薄い肌掛布団一枚でまだ時々のぼせて鼻血を出しています。

私の方は寒くてかなわないので薄手のセーターを着こんで寝ています。

家族全員体感温度が違うので室温調整も年中大変です。

きっと日本中こんなもんだと思うのですが、「合ってますか?」

 

気温はさておき、少子化が進んで寂しいですね。

春休みや夏休みで、出先に子供が多いと「うわー!すんごいな。」と思うこともあるのですが、

それはほんの限られた状況の話です。

夫は幼稚園、小学校が北海道だったそうで、今その地域がどうなっているかは全く分からないのですが、

私の通っていた幼稚園、小学校、中学校は一昔前に廃校になってしまっています。

もう、記憶の奥深くにしか存在しない子供たちの喧騒です。

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進学請負人

その記憶の奥深くから時折出て来る先生がいます。

実名は伏せますが、あだ名を「おぐー」と言いました。

この「おぐー」先生は只者ではありませんでした。

当時この「おぐー」先生をこの町で知らない人は一人もいないという超有名人でした。

何故、有名だったかというと、「進学請負人」だったからです。

 

普通に「おぐー」先生を紹介する場合、こうなります。

おぐーの特徴
専門は理科。
年の頃は50代後半。
身長148㎝くらいの小柄なややぽっちゃり体型。
チャームポイントはとっても細い足首。
日常のファッションは主に紫色の花柄のスカートにカーディガンを羽織った感じ。

 

中3でこの「おぐー」先生の受け持ちの生徒になりました。

なってすぐに、クラス全員が雷を落とされたかのように感電死状態になりました。

ビリビリビリ!!! ガクッ・・・

「おまえら~!わしの言うとおりにヤレ~!!」

地の底からごろごろごろ~っと響いてくるような、どすの利いたしわがれた野太い声でした。

わしの言う通りとは以下の通りです。

おぐーの命令

①朝は7:30登校厳守。

②朝の朝礼まで勉強すること。

③通常の〈宿題、他の先生の宿題、英語検定問題〉以外に5教科の特別問題集を毎日各5ページやってくること。

④朝の朝礼で宿題をすべて直接点検するから順番に並ぶこと。

⑤休み時間は全て勉強すること。※トイレだけは行ってもいいが直ぐに戻ってくること。

これを出会ったその日に言い渡されて一年を過ごしました。

思い出すのは、誰も微動だにしない休み時間の光景です。

トイレに行くのも緊張しました。

「おぐー」先生は朝礼に現れると小さな体で教団に仁王立ちし、

「おまえら~!」

と生徒を1列に自分の前まで並ばせます。

そして1Pずつ宿題の問題集にバン!バン!バン!と日付入りの判をついていきます。

もう、絶対にそのバン!バン!バン!という音を止めてはいけないという空気が包みます。

万が一、朝礼で宿題を出し損なった生徒に待っているのは出来なかった部分全部のページの延長戦です。

チェックの直後から直ぐに始めなければいけません。

終わらない場合は放課後に延長戦が続きます。

絶対にリタイアはさせてもらえないが絶えず教室に存在しました。

 

そんな静かでおどろおどろしい毎日に、必死でくらいついてゆくクラス全員でした。

何度もいいますが、全員です。

例外はありません。

年が明けてほどなくして強制的にクラス全員英検の受験をさせられました。

 その頃の記憶

この頃の私の記憶には窓から見た青空しかありません。

問題集に疲れ切り、トイレにも緊張していく中、たまにふっと見上げる窓の外の青空の記憶です。

自慢ではありませんが、私の通っていた中学は所謂不良もしっかりと一定数居場所を確保しており、年中パトカーが来るような学校でした。

そんな学校でしたから、クラスメイトには1、2年生の頃にパトカーに学校から乗っていったことのある生徒もいました。

それでも、この1年間はクラス全員が「おぐー」の圧に誰一人歯向かうことなくくらいついていきました。

どんな言葉で表現したらこの空気が伝わるのかを考えましたが、としか言いようがありません。

 

翌年春にクラスの5分の3の人たちが県のトップの高校に入学していきました。

嵐のような一年でしたが、問題集しか見ていなかったので、記憶が紙と鉛筆と青空しかないのです。

 

 

もうその中学はありません。

その地域は過疎が進んでまず子供は歩いていません。

 

「おぐー」先生

「有難うございます」とお礼を言ったらいいのかビミョーで笑ってしまいます。

教室の詳しい内容はこちらです
さくらぷりんと
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