【嫁ブログ・号外4】明治と森鴎外とウイルスと・第1話〔097〕

 

私「教えてほしいことがあるんだけど、」

夫「何?」

「雅文体(がぶんたい)って何?ネットで検索していて"なるほどよくわからん"となってしまって、」

「ああ、明治あたりの文語調を模して書いた文体のことだよ」

「でもね、ここ、【コトバンク】【大辞林第三版】【雅文体】の解説に

『江戸時代、平安時代の仮名文を模して書かれた文体』ってあるよ、この「仮名文」って何?」

夫「ああ、「仮名文」っていうのは「真名文」で無いっていうことだよ。」

私「え?「真名文」って何?」

夫「「真名文」っていうのは漢文と同じ意味だよ。」

私「(なるほどよくわからんになってきたぞ、)えっと~、ちょっと整理する。」

 

雅文体とはからはじまった語彙団の定義

雅文体
明治あたりに文語調を模して書いた文体のこと。(塾長より)
江戸時代、平安時代の仮名文を模して書かれた文体。
(コトバンク・大辞林 第三版より)
中古(平安時代)の仮名文に擬した文体。雅文。擬古文。
(コトバンク・精選版 日本国語大辞典より)
仮名文(かなぶみ・かなぶん)
仮名で書いた文章や手紙。仮名文の対義語は真名文(まなぶみ)。
(コトバンク・デジタル大辞泉より)
擬古文
江戸時代中期から明治にかけて、国学者が好んで用いた文体。平安時代の語法、用語、文体を手本とし、それをまねたもので、文学、学問、消息文に多く用いた。江戸時代の国学者は雅文と称し、日用的な分の俗文と区別した。明治以降は森鴎外の『うたかたの記』『即興詩人』などを経て、いわゆる美文へと受け継がれていった。
(コトバンク・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)
古い時代の文体にならって書いた文章。特に、江戸中期から明治時代にかけて、国学者などが、主に平安時代の和歌や仮名文を模範にして書いた文章をいう。
(コトバンク・デジタル大辞泉より)
美文
文体の一種。美辞麗句を多用し、比喩や対句によって飾り立てた技巧的文章で、内容よりも形式を重視する。明治中期に流行。
(コトバンク・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)
①美しい語句を用い、修辞上の技巧を凝らした文章。
②明治中期、文壇に流行した擬古文。「美文調」。
(コトバンク・デジタル大辞泉より)
明治期の後半、言文一致体が確立してゆくかたわらで、特異な現れ方をした文語の散文。ふつうは〈美文韻文〉と併称する。文語定型詩の枠に盛り切れない詩想を自由に文語文で表現しようとしたもので、日夏耿之介(こうのすけ)によると、近世から明治初期に至る間に〈漢文の一般的普及と和文の近代化〉との混交という現象が進行したものを、この時期になって意識的にとらえ直したものだという(《明治大正詩史》)。散文の変革の過程で、文語文の遅れを逆手にとって磨き上げたと言うべきものだが、その文学的感度は、一時的な盛行を見せた文語定型詩のレベルにほぼ等しい。
(コトバンク・世界大百科事典 第2版より)
古典の形式にのっとり、美しい語句や、修辞を巧みに用いた文章。明治中期に落合直文などによって唱えられ、大町桂月、塩井雨江らに継承され、盛んに行われた。
(コトバンク・日本国語大辞典より)
散文
韻律・字数・句法などに制限のない通常の文章をいう。小説・随筆・日記・論文・手紙などに用いられる文章。対義語は韻文。
(コトバンク・大辞林 第三版より)
押韻や一句の字数の決まりのない文章。詩、和歌、俳句など、韻律に規制されたり字数に制限があったりする韻文に対して、通常の文章をいう。散語。
(コトバンク・精選版 日本国語大辞典より)
韻文
一定の韻律をもち、形式の整った文章。漢文では句末に韻字を置いた詩・賦などをいい、和文では和歌・俳句などをいう。狭義には詩と同義に用いられる。対義語は散文。
(コトバンク・デジタル大辞泉より)
漢文
①中国古来の文語体の文章を日本で言う称。
②日本人が①に倣って書いた文章。
③中国の漢の時代の文章。
(コトバンク・デジタル大辞泉より)
和文
①日本語で書かれた文章。日本語の文。国文。邦文。
②和語を主とし、特に平仮名を用いて書かれた文章。平安時代の和歌・物語・日記などにみられる文章。
(コトバンク・デジタル大辞泉より)
文語体・文語・文語調

【文語体】とは一般に、より古い時代の言語体系に基づく文章語の文体をさす。現代の日本語の文語体といえば口語体に対して、候文、普通文、擬古文、和漢混交文などの文体をいう。文語体で書かれた文章を文語文という。

【文語】とは、文字言語、書き言葉のこと。口語の対。場面に依存することが少なく、推敲しながら書くために、話し言葉に比べて不整表現が少なく、硬い表現が用いられるのが普通。現代語に基づく口語文と、言文一致以前に用いられていた平安時代の文法に基づく文語文とがある。このような文字言語として用いられるのが普通である単語(アシタに対するミョウニチなどの文章)、あるいは現代語としては普通用いなくなっている単語(古語)をさしていうこともある。また平安時代の文法に基づく言語体系を文語ということもある。

(コトバンク・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)

 

【文語調】とは、文語体ではなく文語調と言う場合は、文語スタイルという意味になる。文章全体が、話し言葉から遊離していれば、文語調で、そうでないなら、口語調という意味ではないか。実際、話し言葉で使わないような難しい表現、手紙や公的文書にふさわしいような、そういう言葉が盛り込まれているのを、文語調。そうでない普通の話し言葉なのが、口語調だが、反対語として存在するだけで、わざわざ口語調とは言わない。

(YAHOO!知恵袋のベストアンサーひろし小僧さんより)

 

私「むちゃくちゃ難しいんですけど、」

夫「紫式部日記の中で紫式部が清少納言を『真名書き散らし・・・』と非難したことは知ってる?」

私「???」(検索する)

私「なになに?『漢詩の知識をひけらかすという行為自体よりは、その知識が紫式部から見て理解が浅く不十分なことに不愉快さを感じていた』だって、そうか~、あれに似てるなあ~」

 

私「小池都知事がちょっとずれたカタカナ語を連発してかっこいいつもりでいるあれ」

 

夫「雅文体についてもうちょっと語りたいんだけど~」

はたして鴎外にたどり着けるのだろうか・・・

(つづく)

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