「自分を磨くことへの誤解」『論語と算盤』に書いてあることを私なりに書き出してみた【第6章 人格と修養 その5】

 

〈Q〉自分を磨くことはその人の"自分らしさ"を傷つけるからよくないのでは?

〈Q〉自分を磨くとかえってその人の心がいじけてしまうのでは?

 

 

〈A〉この問いは、そもそも、自分を磨くことと、自分を飾り立てることを取り違えていませんか。

自分を磨くとは自分の心を耕し、成長させることです。「練習」「研究」「克己(こつき)」「忍耐」といった熟語の内容をすべて含みます。理想の人物や、立派な人間に近づけるよう少しずつ努力をすることを意味しています。(栄一)


理想の人物や立派な人物は、喜怒哀楽、愛しさ、憎さといった感情が動くときにさえ、ケジメがあるものです。

自分を磨くと心がいじけるというのは礼儀やけじめ、敬意を表すといった要素を無視していませんか。

親や年配者を敬ったり、良心的でかつ信頼感があり、社会の基本的な道徳を持つことはすべて自分を心から磨くことで得られます。

自分を磨けば磨くほど、その人は何かを判断する際に善悪がはっきりわかるようになります。

だから選択肢に迷うことなく、ごく自然に判断できるようになるのです。

知恵を増やすのにも必要なことなのです。

今の教育は知恵や知識を身につけることばかりに走ってしまい、精神力を鍛える機会が乏しくなっています。

だから、それを補うために自分磨きが必要なのです。

自分を磨くというのには広い意味があります。

精神も知恵や知識も身体も行いもみな向上するよう鍛錬することなのです。青年も老人もともに必要です。これが挫折せずにうまく続けられれば、ついに理想の人物レベルに達することができるでしょう。

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