「師匠にも譲れないこと」現代語訳『論語と算盤』渋沢栄一・守屋淳訳 各章まとめ【第7章 算盤と権利 その1】

 

〈Q〉『論語』の考え方には権利思想が欠けているのでは?

 

〈A〉広く『論語』の各章を訪ねていけば、権利思想がみなぎっている言葉をたくさん見出すことができる。

 

たとえば、「仁を実践するにあたっては、師匠にも譲らない」

この考え方は「正しい道理に進むならあくまで自分の主張を通してよい」ということであり、権利思想といえる。

 

 

 

〈Q〉権利思想がない孔子の教えは文明国の完全な教えとして不完全ではないか?

 

〈A〉孔子が生きていた時代の中国はとにかく義務を先にして権利を後にする風潮があった。

 

孔子は権利という考え方の薄い社会で成長した。

しかも、キリストや釈迦のような宗教家ではないので、

その教えに権利がはっきり打ち出されていないのは、仕方のないことだろう。

 

しかし、キリスト教の説く「愛」『論語』の教えである「仁」とは、

反対の言い方をしているが、

キリストと孔子が目指したものも最終的には一致するのであろうと考えている。

 

 

さらに、孔子の方が高く信頼できる点として、奇蹟が一つもないことがある。

キリストも釈迦も奇蹟がたくさんある。

ところが孔子には遠ざけるべき迷信が何もない。

故に、真に信じられるからこそ真の信仰も生まれてくるのであろうと思う。

 

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