「こんな誤解がある」 『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第8章 実業と士道 その5】

〈昔のことば〉

アリストテレス……「全ての商売は罪悪なのだ」

孟子……「財産をつくれば、仁の徳から背いてしまう。仁の徳を行えば、財産はできない。」

どうしてこんな誤解が・・・
(栄一)
〈解説〉
元和元年(1615)大阪夏の陣で豊臣家が滅ぶと、徳川家康が天下を統一し、武力を止めて使わない時代となった。
政治方針はまず、孔子の教えから出るようになった。
幕府の方針……自分を磨き、よき家庭を作り、国を治め、天下を平和にする。
時代背景
イエズス会が日本に対して恐るべき企てを隠している疑い。
「キリスト教によって国自体を乗っ取ることを目的とする」といった書面がオランダから来る。
 国防のため、長崎の一部においてのみ貿易をする一方で、国内を武力で完全に守り、統治することとなる。
 統治するものは孔子の教えを採用した。

〈武士たるもの、道徳の王道を身につける〉

「仁」-ものごとを健やかに育む

「義」-みんなのためを考える

「孝」-目上に尽くす

「忠」-良心的である

「信」-信頼を得る

お武家様
社会正義のための道徳を掲げて人を修める者は、経済活動に関係せぬもの。

お武家様
武士は食わねど高楊枝。
人を修める者は人々から養われる存在にござる。

お武家様
武士たるもの、人に食べさせてもらうからには、その人のために命を投げ出す。
人の楽しみを自らの楽しみにするものは、人の憂いを自らの憂いにする。

お武家様
経済活動は、社会正義のための道徳と無関係な人が携わるものでござる。

お武家様
全ての商業は罪悪なり。
***** 300年この風潮が続いた結果…… ******

お武家様
知識はすり減り、気力も衰え、形式のみ繁雑になってしもうた(困惑)

お武家様
武士の精神が廃れ、商人も卑屈になり、うそが横行する世の中になってしもうた(困惑)

・・・・・・
(栄一)

『論語と算盤』全記事の一覧はこちらからどうぞ

 

教室の詳しい内容はこちらです
さくらぷりんと
スポンサーリンク
おすすめの記事