「順逆、二つの境地はどこから来るのか」 『論語と算盤』に書いてあることを私なりに書き出してみた  【第10章 成敗と運命 その3】

Aさんの人となり〉(どんな人か)

Aさん
地位も財産もない
コネも人脈もない
世の中を渡っていくうえで必要な一通りの学識がある
非凡な能力
健康
勉強家
やることが的を得ている
何事においても安心して任せられる仕上げ、結果を出す
良い意味で期待を常に裏切る
(Aさん)

多くの人はAさんの行いを賞賛するだろう。
Aさんのような人は国にいようが民間にいようが関係なく必ず行ったことを実行し、仕事では成果を上げるだろうから、ついには地位も財産も手に入れられるようになる。
(栄一)

Aさんは順境の人だなぁ~。
※順境・・・万事がぐあいよく運んでいるような境遇
(身分、地位を反面からしか見ない世間)

Aさんは実は順境でも逆境でもなく、自らの力でそうした境遇を作り出しただけにすぎないのだ。
(栄一)

Bさんの人となり〉(どんな人か)

生まれつきの怠け者
落第ばかりの学生時代、お情けの卒業
もともとのろまで頭もよくない
不勉強
職場で上司の命令を思うようにこなせない
心のなかは不満だらけ
仕事に一所懸命になれない
上司の評価が低く、やがてクビになる
家では両親兄弟から疎まれる
家族から信用されない
郷里でも信用がない
自暴自棄
悪友の誘惑に乗り思わず悪の道に走ってしまう
先行き不透明な人生を彷徨う
(Bさん)

Bさんは逆境の人だなぁ~。
※逆境・・・不運で思うようにならない境遇
(身分、地位を反面からしか見ない世間)

悪い人間はいくら教えても聞いてくれない。
良い人間は教えなくても自分でどうすればよいのかわかっていて、自然に運命をつくりだしていく。
だから厳正な意味からいえば、この世には順境も逆境も無いということになる。
順境ということばは、自ら積極的に逆境という結果をつくってしまう人がいるので対義語として出てくるのだ。
(栄一)
〈本当の意味での逆境〉
知識や能力、実践の面で何一つ問題がなく、
勤勉で努力家、人から師匠として仰がれるような人物でも
政治や実業の世界で順当に志がかなっていく者と
その反対に何事も自分の意のままにならず、行き詰ってしまう者とがいることだ。
わたしは後者のような人物に対してだけ、本当の意味での逆境という言葉を使いたいのである。

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