「政府と人民は対等である」『(齋藤孝現代語訳)学問のすすめ』を図解入りで分かりやすく【第2編 人間の権利とは何か その3】   

 

〈旧幕府時代の悪い社会習慣〉

Q 武士とそれ以外の人の関係はどんな有様だったの?

フク先生
A 武士は権威をかさに百姓や町人をまるで罪人のように扱っていた。

 

武士のやりたい放題

①「斬り捨て御免」・・・みなが武士に頭を下げ、道や席を譲らなければならない。

②「御上(おかみ)様」「御用」と言ってはお金を払わない
  武士による道中宿屋のただ食い。
  武士による渡し場の無銭乗り。
  武士が無賃で荷運びさせる。
  武士が酒代をゆする。

③殿様の物好きで建築。

④必要もないことを役人の勝手でする。

⑤「御国恩に報いる」・・・いろいろと理由をつけて年貢を吊り上げる。

フク先生
当然ながら無駄遣いばかりの御上だから必要な金は足りなくなる。

 

 

〈デタラメな理屈の「御恩」〉

御上(おかみ)の言い分

百姓や町人が安心して家業を営んで、盗賊や人殺しの心配もなく生活しているのは政府のおかげ=「御恩」なのだ。

フク先生
百歩譲って政府の法律のおかげで安心して生活できているとしても、百姓や町人の年貢をもって「御恩」と言うのがふさわしい。政府が法律を作って人民を保護するのはもともと政府の商売・仕事で当然の責任である。「御恩」などとちゃんちゃらおかしい。

 

旧幕府の悪い社会的習慣は「人間というものが平等の人権を持っている」ということをきちんと認識せずに、社会的な貧富・強弱というものを盾にとって強い政府が弱い人民の権利を妨害してきたことに由来する。

フク先生
大事なことなので繰り返します。人は平等の人権を持っているということを忘れてはいけない。

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