子供にやる気を出してもらうために私が実践していること その4 応用編

子供のやる気について、あれこれお話をしてきました。

相変わらず、信じられないような話ばかりで申し訳ないのですが、私も夢を見ているわけではないので仕方がないのです。

この記事では、「その1」~「その3」では詳述できなかったお話をさせていただきます。

 

 

「勉強しなさい」と言うと子供は勉強嫌いになる

という話を前回させていただきました。

ここでは、その応用技をご紹介します。

 

 

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応用1 宿題ダラダラを直した話

ある方より、

「宿題をダラダラやって困っているんです」

という相談を受け、数週間で解決したことがあります。

その子は小学生なのですが、夕方からやり始めた宿題が、夜の7時や8時くらいまでかかってしまうというのです。家の中の雰囲気も悪くなって、とても困っているということでした。

とりあえず教室に連れてきてもらって、3者面談をしてみました。

問題点はすぐに分かりました。

教室に通ってもらい、しばらくは宿題を私の教室ですることにしました。

1ヶ月後には、家でさくっと宿題をやれる子になりました。

別に魔法を使ったわけではありません。種明かしをします。

 

手順①:ノートに漢字を書くような簡単な作業をやってもらいます。

このとき、必ずタイマーで時間を計ります。

計った時間をお互いに確認して、

「これくらいの作業をするのに、〇〇分で終わったね。」

とだけ言います。このとき、速い遅いなどの価値観を混ぜないのがポイントです。

手順②:本命の宿題をやってもらいます。

またタイマーで計ります。

何分で終わろうが、

「え、もう終わったの?」

と言います。

この手順②を何回か繰り返しているうちに、「さっさと終わらせる子」になりました。

これだけです。

どの子供にも通用する万能技ではありませんが、ポイントを紹介しますのでぜひ参考にしてください。

 

ポイント

「さっさと終わらせる子」になってもらいたいなら、

「まだやっているの?」

「はやくやりなさい」

「何分かかったと思ってるの?」

などの言葉をかけなければいいのです。

子供に「はやくやってほしい」と思ったときに、「はやくやりなさい」というのは逆効果なのです。

 

「え、もう終わったの?」

のひと言が決め手です。

これで、次はもっと速くやってやろうという気になります。

望ましい行動がAだった場合、

「Aしなさい」

と指図するのではなく、

「Bだね」

ということで結果的にAを導き出すという方法です。

 

 

応用2 思い通りにならない生徒

私の教室は荒れてはいませんが、私の思い通りにならない生徒ばかりです。

たとえば、最近入会してきた年長のМくんがいます。

先月は、快調にそろばんプリントをたくさんやっていたのですが、最近は積み木の面白さにハマってしまい、教室に来たら積み木ばかりやっています。

ついに、1時間教室に座って、約50分が積み木、そろばんのプリントは1枚だけという日がありました。

バランスが悪いので、

「もっとそろばんのプリントしなさい」

と言いたくなります。

が、ここはぐっとこらえて、その日は何も言いませんでした。

そういう日が3回ほど続いたある日、私から仕掛けました、

「Mくん、積み木する?」

するとMくんは

「今日はそろばんする」

と言って、積み木を一切せず、そろばんのプリントを黙々と十数枚もこなしました。

1時間で10枚以上のプリントをこなすには、相当な集中力が必要です。

Mくんが積み木ばかりしていた日に、私が

「そろばんもしてね」

と余計な言葉かけをしていたら、この日の十数枚はなかっただろうなと思いました。

このように、私の指導は、その日の授業当日だけでは完結しない流れを作っていることがあります。

もし、保護者の中にこの記事を読んでいる方がおられましたら、そういうことですので、1日のプリントの枚数が少なかったからと言って子供を問い詰めるようなことはせず、温かく見守っていただければ幸いです。

 

応用3 カンニングや点数のごまかし

うちの教室は基本的に自己採点です。

そこで心配になるのが、カンニングや点数のごまかしです。

たまに見つけることがあります。

この対応をどのようにしているかご紹介します。

 

そもそも、生徒がカンニングや点数のごまかしをすれば、私にはすぐに分かります。

見つけたらその場で対処します。

様子見なんかしません。

「あれ?これって答えが違うのに〇してるよね」

「ああ、答え写して書いただけだね」

初手は、事実確認です。

すぐに認める生徒もいますが、たいていは「うっ」っとなって無言になります。

そこでたたみかけます。

「別にいいよ。答え写しても」

叱られると思っていた生徒にとっては、この先生の反応は意外です。はっとした表情で私の顔色をうかがいます。

私はさらにたたみかけます。

「でも、答えを写したり、点数をごまかしたりする子になりたいの?選ぶのは自分ですよ。」

これを、詰問調ではなく、いつもの笑顔を交えた雰囲気で話しかけます。

これをやっておけば、二度とやらなくなります。

こういうのは、叱っても直りません。

教室には、「カンニングはやめましょう」みたいな張り紙はしていません。

「カンニングはだめですよ」

と日頃から言っているわけでもありませんので、やろうと思えばいくらでもやることができます。

必ず、私にはバレますが(笑)

規律として押さえつけるのではなく、本人の問題として認識させることが大切ではないでしょうか。

 

 

応用4 だらだらする子、おしゃべりする子

信じられないかもしれませんが、どちらも基本的には放置しています。

「やる気になってくれるまで、待つ」が私の基本姿勢です。

しかし、何もやらないわけではありません。

ところで、私の教室では、1時間以上教室にいる生徒がほとんどです。

したがって、教室にいる時間ずっと張り詰めて集中し続けることは不可能です。

集中を維持する時間、ちょっと気を抜く時間、友達とおしゃべりして気分転換する時間、どれも必要です。

私は、だらだらするのもおしゃべりするのも、子供の権利だと考えています。

教室で決めているルールはだた1つです。

「時間を計っている人に話しかけたらラッキーカード10枚没収。計っている本人が相手した場合も10枚没収」

 

これまでの記事でご説明してきたように、私の教室では「子供のやる気を失わせる3大要素」を極力排除していますので、今はだらだらしていても、どうせそのうちやり始めると高を括っています。

事実、ちょっとざわざわしているな、ちょっと騒がしいなと思う時間帯があったとしても、うちの教室ではその10分後には、シーンと静まり返ってどの生徒も自分の課題に没頭しているというパターンに収まっていきます。

もしも、だらだらし過ぎて、その日1枚しかプリントができなかったとしても、自己嫌悪に陥るのは本人です。

私はそれについて、何もコメントしませんので、次来たときはほとんどの生徒は勝手に頑張り始めます。

それでも頑張れないのだとしたら、その生徒が悪いのではなく、課題がその生徒にとっては荷が重い場合があるので、こちらが気が付いて本人がこなせる課題に切り替えてあげるなどの対応が必要になります。

 

私はこのようにして教室の雰囲気を保っていますが、実は補足があります。

どうしても雰囲気を乱し続ける生徒というのが、まれに存在します。

そういう生徒には、例外的な対応をする場合があります。

どういう対応をするかは、生徒によって変わります。

私が例外的な対応をして、よくなる場合もありますし、そうでない場合もあります。

そうでない場合は他の教室を探せばいいと思います。

 

最後に

すべての子供には向上心があります。

そして、子供は未熟ですから、自分はやる気があるつもりでも、行動が伴わない場合もあります。

そういうときに

「つべこべ言わずにやれ!」

と言っても逆効果であることは、お分かりいただけたと思います。

①子供のために環境を整えてあげ、

②子供の向上心を信じ、

③親切な言葉で接し続けてあげる。

この3つをやっていれば、子供は必ず頑張ってくれます。

この3つをやりながら、いかに学習の成果を上げるかが教師の腕前です。

そして、子供が「健全な精神」を保ちつつ勉強の成果を得ることが何より大切です。

劣等感・嫉妬・怒り・悲しみ・怯え

こうした負の感情から無理やり作り出された好成績が、子供の人生に豊かさを与えるとは考えていません。

 

長々とお話してきました。

私の教室での実践が、子供を持つ親の皆様にとって、どれほど参考になるかは分かりませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

教室の詳しい内容はこちらです
さくらぷりんと
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