
(10/5 再編集)
全珠連と日珠連 どう違うのか?
私の教室は全国珠算教育連盟に加盟しています。
全珠連と日珠連の違いについて、ネットで検索するといろいろな意見をみかけますので、その真実についてお話したいと思います。
日珠連の方がレベルが高い?
「日珠連の方がレベルが高い」
というコメントをよく見かけます。
この意見は、正しいとも言えますが、大間違いとも言えます。
何をもってレベルが高いとするかが問題です。
日珠連の検定問題と全珠連の検定問題は、同じ級を比較すると、日珠連の方が難易度が高くなります。
そろばんを弾く能力だけを見れば、日珠連の1級は、全珠連2段ぐらいに相当します。
しかし、この一事をもって「日珠連の方がレベルが高い」と言うのはさまざまな誤解を生むことになります。
検定試験問題の難易度の高さが、レベルの高さを保証するわけではありません。
検定試験が難しくても、教える先生のレベルが低ければ台無しです。
全珠連には『応用問題』がある
そろばん3級以上の検定を比較すると、全珠連では『応用問題』という科目が登場します。
□を使った式の計算問題
割合
ドル・円の換算
速さ
図形問題
などが出題されます。
日珠連にはありません。
こうした算数的な要素のある・なしはとても大きな違いです。
そろばんを弾くスピードだけならば、おしなべて日珠連の生徒さんの方が優秀かもしれませんが、
そこにどれだけの価値観を見いだすかは、よく考えた方がよいと思います。
教室選びは、所属団体ではなく、教室と先生をよく見て
「日珠連と全珠連の教室、どちらが良いでしょうか」
と聞かれたら、私はこう答えます。
「教室の先生と、子供の相性がよさそうな教室を選んでください」
結局、先生や教室の雰囲気が良いのが一番です。
ひとたびそろばんを習うと決めたら、教室とのお付き合いは何年にもなります。
「日珠連の方がレベルが高い」
という表面的な意見にまどわされて、全珠連を選択肢から排除するのはおすすめいたしません。
素晴らしい先生は、どの団体にもいらっしゃいます。
これからそろばんを習おうと思っている皆様の参考になれば幸いです。