
「そろばんと公文」というワードでネットを検索していたら、結構な数の記事がヒットしたので、私もそれに便乗して私見を述べてみたいと思います。宜しくお願いいたします。
公文は教材が優れている
私の中で、公文とは教材屋さんです。なにしろ企業の規模が大きいので、教材開発に何億円もかけることができます。
そういう意味では、学研も教材が優れています。書店に並んでいる公文と学研の教材を、私も実際に手にとって中味を拝見しますが、まあよく出来ています。
すぐれた教材をコンテンツとして持っているので、これに質の高い先生が教室を担当していたら鬼に金棒です。
そろばんは教具として優れている
「教具」という聞きなれない言葉を使いました。分かりやすく言えば、「教育を行うための道具」という文字通りの意味です。参考書や黒板も教具です。
学習者は、そろばんという教具を通じて、さまざまなことを学び、能力を身に付けることができます。
したがって、それほど優れた教材に恵まれなくても、教具としてのそろばんが優れているので、それなりになんとかなってしまうという特徴があります。
教具として優れているそろばんですが、これに良質な教材と、良質な先生がくっついたらどうなるでしょう。
最高の習い事になると私は思います。
少なくとも、私の教室はそれを目指しています。
質の高い先生とは
そろばんにしても、公文にしても、一長一短です。
そして、「習って良かった」と思ってもらうためには、結局は先生の質で決まります。
では、質の高い先生とは、どんな先生なのかを発表します。
これは断言しますが、笑顔の量です。
「何を馬鹿なことを」
と言う人もいるでしょうが、私は本心からそう思っています。
子供に勉強を教えようと教室に座っていれば、実にさまざまなことが起こります。
ボーっとする子、なかなか勉強しない子、他人にちょっかいをかける子、隣の友達とおしゃべりばかりする子、空気を読まずに奇声を上げる子。
これらすべてに対処しながら、通ってくる生徒にしっかり勉強させて結果を出さなくてはならないのが教室運営者の使命です。
普通に考えれば、笑っている余裕なんてないのです。
しかし、これらのひとつひとつに対応しながら、それでもなお笑顔を保っていることのできる先生こそ、真に実力のある先生なのです。
先生が笑顔を絶やさないということは、単にその先生が能天気なのではありません。
自分の笑顔を絶やさないために、あらゆる教育技術を駆使し、努力を続けているのです。
ですから、自分でタイトルを付けておいて何ですが、「そろばんか公文か」みたいな比較も、私に言わせればどうでもよい比較です。
先生が笑い続けている教室がいいに決まっています。ご近所の教室に体験に行って、そろばんの先生と公文の先生、笑顔の多い方に行くのが正解です。笑顔の多い先生の方が、教育技術も高く、生徒に対する感化力も高いに決まっているのです。
ちょっと暑苦しい記事になってしまいましたが、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。