論語と算盤1章 「立派な人間が真価を試される機会」 『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第1章 処世と信条 その7】 真の逆境とはどういうもの? 逆境とは苦労の多い境遇、うまくいくはずのものがうまくいかない不運な境遇のことをいう。 そして、真の逆境とは世の中で誰にでも起こりうる苦労や不運よりも、より避けがたいもので、真の逆境の人は変乱の時代に生まれ合わせ、心ならずもその渦中に巻きこまれるもののことをいうのではないか。 栄一カエル 明治...
論語と算盤1章 「争いはよいのか、悪いのか」 『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第1章 処世と信条 その6】 世間の人A 争いは絶対に無くすべきだ。人から右の頬を打たれたなら、左の頬を差し出せ 世間の人B 争いは断じてなくすべきではない 問題:争いは人が生きていくなかで果たして利益か不利益か。 栄一カエル 実際問題、人によって大きく意見の分かれるところである。 私個人の意見としては、ときにははなはだ必要と信じている。 個人 常...
論語と算盤1章 「人は平等であるべきだ」 『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第1章 処世と信条 その5】 〈適材適所は一筋縄ではいかぬ〉 社長1 例のポストには誰が向いているかなぁ・・・ 社長2 彼を今の仕事で終わらすのは勿体ないなぁ・・・ 社長3 どいつもこいつも帯に短したすきに長しだなぁ・・・ 〈たくらみの潜む適材適所〉 栄一カエル 政界、財界における自分の派閥拡大の常套手段だね。 しかし、こんなことは私の学ぶとことで...
論語と算盤1章 「『論語』はすべての人に共通する実用的な教訓」 『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第1章 処世と信条 その3】 渋沢栄一 夢が叶った―! 日本は商売がまだまだだからなぁ~。 これから日本のために頑張るぞ! 〈明治6(1873)年―ある日のエピソード〉 渋沢栄一 これからは、いよいよわずかな利益をあげながら、社会で生きていかなければならない。 そこでは志をいかに持つべきなのだろう・・・ 渋沢栄一 『論語』いいよね。『論語』を使い...
論語と算盤1章 「『論語』とソロバンは、はなはだ遠くて近いもの」 『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【第1章 処世と信条 その1 栄一カエル 弟子たちが孔子のことについて書いた『論語』という書物がある。 ここには今、われわれが道徳の手本とすべきもっとも重要な教えが載っている。 孔子 私の名前は氏は孔、名は丘(きゅう)。みんな孔子(こうせんせい)と呼んでくれます。 『論語』は私や弟子たちの言葉を孫、曾孫弟子がうまくまとめてくれたもののようです。 ...
論語と算盤まえがき 「渋沢栄一という原点」 『論語と算盤』を図解入りで分かりやすく【はじめに】 会社に出勤するため、いつも通りにJRに乗って日経新聞を開いた。 ふと目をやると、社内吊り広告にサッポロビールのうまそうな新製品の宣伝がある。 帰りに買って帰ろうと思いながら、お金をおろすのを忘れていたことに気づき、会社近くのみずほ銀行のATMに寄る。 そういえばもう年末、クリスマスは帝国ホテルで過ごして、初詣は明治神宮...
論語と算盤 【記事一覧】『論語と算盤』(渋沢栄一)を図解入りで分かりやすく こちらは『論語と算盤』の記事一覧ページとなっております。 まえがき 第1章 第2章~第5章 第6章 人格と修養 第7章 算盤と権利 第8章 実業と士道 第9章 教育と情誼 第10章 成敗と運命 ...