きっちゃてん 令和7年5月のある日の教室風景 私の教室で、「実際に起こっている」生徒たちの姿をなるべくありのままにお伝えします。 登場する生徒の名前はすべて仮名です。 到達段級位は教室内での得点であり、検定合格を示すものではありません。 京極くん〔小5・入会14カ月/暗算初段〕 は、入会13カ月で暗算1級に合格した記録を持っています。 この京極くんのように、 入...
作文・読書感想文 『蜘蛛の糸』で読書感想文を書きましょう 突然ですが、『蜘蛛の糸』で読書感想文を書きます。 これは、個人的には明日の授業のリハーサルです。 興味のある方はお付き合いください。 まずは、読書感想文を書く前に物語を要約しましょう。 今回は200字でやります。 要約 地獄にいる大泥棒の犍陀多は、かつて生前に蜘蛛を助けたことがあった。極楽にいた仏さまは、そのこと...
きっちゃてん サカナクションの『怪獣』を国語の先生が解説してみた←冒頭第1連で力尽きた・・・・・・ 『怪獣』は、アニメ『チ。地球の運動について』の主題歌です。 この歌詞を国語の先生が解説するとどうなるかをやってみましょう。 『怪獣』は、本人解説をはじめとし、いろいろな人が考察をすでに行っています。 したがって、特に皆さんが驚くような解釈や、目新しい視点はありません。 この記事では、『怪獣』の歌詞第1連だけを取り上げ...
きっちゃてん 浜崎洋介先生に学び教育を考える 第3回 内的自己・外的自己と教育 さて、前回記事で解説した「日本人の内的自己の危機」に対して、 これを社会的な病理であると考えたとき、 私たちはこの問題にどのように向き合っていけばよいか。 「教育にできること」という視点から考えました。 まず、今の教育制度のレールに乗って、普通に小中高大と進んでいけば、 前述したような、空虚な内的自己を持ったままの...
きっちゃてん 浜崎洋介先生に学び教育を考える 第2回 日本人としての内的自己 浜崎氏は、「和魂洋才」という、明治維新におけるスローガンが、日本人の内的自己が失われる大きな契機になったという意味のことを述べています。 「和の精神を保ちつつ、西洋の技術を受け入れていこう」 というのが「和魂洋才」です。 壮大でありながら、ともすれば民族的危機を招きかねない実験です。 当時の世界情勢を鑑みれば、やむ...
きっちゃてん 浜崎洋介先生に学び教育を考える 第1回 内的自己と外的自己 最近、YouTubeを観る時は、浜崎洋介ばかり追いかけています。 浜崎洋介は異色の文芸批評家ですが、 福田恆存、小林秀雄、三島由紀夫などの批評を通して、 現代日本が構造的に抱える諸問題について論じています。 私がこのブログで、特定の言論人を取り上げることはこれまでなかったのですが、 氏の批評があまりにも的確であるた...
きっちゃてん 認知バイアスと飛行機雲 皆様、連休はいかがお過ごしでしょうか。 昨日(4日)は快晴でしたね。 私は、夕暮れ時に妻と娘の3人でちょっとした散歩に行きました。 よくご存じの方には耳タコだと思うのですが、娘は重度の知的障害があり自閉症です。 そのため、左脳(言語・理論)が全くと言っていいほど発達していないかわりに、右脳(空間認知・直感)は鋭いもの...
きっちゃてん アールズはなぜ、随時制を採用しているのか 結論から申し上げますと、「随時制」を採用している理由は、 ズバリ! 生徒と保護者の「自由」と「主体性」を最大限に尊重する という経営方針に基づいています。 いったん話はそれるようですが、参考までにAIに、習い事の月謝について2点ほど質問してみました。 AIに『全国のそろばん教室の月謝の相場』を求めると以下のような解...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第6回 魂 さて、「意味理解の後回し」に対する批判への反論はこれくらいにして、私は素読がもたらす別のメリットについて話さなくてはなりません。 私が素読を指導する本当の理由についてです。 「本当の意味での国語力が身につく」 その結果 「テストの点が上がる・成績が上がる」 「だから、多くの子供達に素読をさせましょう。」 このような功...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 記事一覧 『読み書きそろばんを行う理由』の記事一覧でございます。 https://rs-shingakusha.com/blog/%e8%aa%ad%e3%81%bf%e6%9b%b8%e3%81%8d%e3%81%9d%e3%82%8d%e3%81%b0%e3%82%93%e3%82%92%e8%a1%8c%e3%81%86...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第5回 意味 素読に対してよくある批判として 「意味は教えなくて大丈夫なのですか?」 というものがあります。 実際に、保護者に面と向かって言われたことがあります。 「意味理解」を後回しにする指導、 すなわち素読指導を受けたことがない人が多すぎて、 その良さを理解できる人が絶滅しかけているのが、 今の日本の現状です。 また、「意味...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第4回 素読 『人間の建設』という本があります。 小林秀雄と岡潔の対談本なのですが、とても味わい深く、 読み返すたびに新たな含蓄を発見させてくれる本です。 この本の最終章のテーマで「素読」が取り上げられています。 お手元に本がない人のために、 『人間の建設』について解説している動画がありましたので、リンクを貼っておきます。 http...