きっちゃてん 浜崎洋介先生に学び教育を考える 第3回 内的自己・外的自己と教育 さて、前回記事で解説した「日本人の内的自己の危機」に対して、 これを社会的な病理であると考えたとき、 私たちはこの問題にどのように向き合っていけばよいか。 「教育にできること」という視点から考えました。 まず、今の教育制度のレールに乗って、普通に小中高大と進んでいけば、 前述したような、空虚な内的自己を持ったままの...
きっちゃてん 浜崎洋介先生に学び教育を考える 第2回 日本人としての内的自己 浜崎氏は、「和魂洋才」という、明治維新におけるスローガンが、日本人の内的自己が失われる大きな契機になったという意味のことを述べています。 「和の精神を保ちつつ、西洋の技術を受け入れていこう」 というのが「和魂洋才」です。 壮大でありながら、ともすれば民族的危機を招きかねない実験です。 当時の世界情勢を鑑みれば、やむ...
きっちゃてん 浜崎洋介先生に学び教育を考える 第1回 内的自己と外的自己 最近、YouTubeを観る時は、浜崎洋介ばかり追いかけています。 浜崎洋介は異色の文芸批評家ですが、 福田恆存、小林秀雄、三島由紀夫などの批評を通して、 現代日本が構造的に抱える諸問題について論じています。 私がこのブログで、特定の言論人を取り上げることはこれまでなかったのですが、 氏の批評があまりにも的確であるた...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第6回 魂 さて、「意味理解の後回し」に対する批判への反論はこれくらいにして、私は素読がもたらす別のメリットについて話さなくてはなりません。 私が素読を指導する本当の理由についてです。 「本当の意味での国語力が身につく」 その結果 「テストの点が上がる・成績が上がる」 「だから、多くの子供達に素読をさせましょう。」 このような功...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 記事一覧 『読み書きそろばんを行う理由』の記事一覧でございます。 https://rs-shingakusha.com/blog/%e8%aa%ad%e3%81%bf%e6%9b%b8%e3%81%8d%e3%81%9d%e3%82%8d%e3%81%b0%e3%82%93%e3%82%92%e8%a1%8c%e3%81%86...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第5回 意味 素読に対してよくある批判として 「意味は教えなくて大丈夫なのですか?」 というものがあります。 実際に、保護者に面と向かって言われたことがあります。 「意味理解」を後回しにする指導、 すなわち素読指導を受けたことがない人が多すぎて、 その良さを理解できる人が絶滅しかけているのが、 今の日本の現状です。 また、「意味...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第4回 素読 『人間の建設』という本があります。 小林秀雄と岡潔の対談本なのですが、とても味わい深く、 読み返すたびに新たな含蓄を発見させてくれる本です。 この本の最終章のテーマで「素読」が取り上げられています。 お手元に本がない人のために、 『人間の建設』について解説している動画がありましたので、リンクを貼っておきます。 http...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第3回 中今 前回記事では、そろばんを習うことで生まれる圧倒的な差についてお話させていただきました。 これについて予想される反論は分かっています。 保護者A「自分はそろばんを習ったけど、そんなに役に立たなかった」 塾講師B「そろばんを習得するのに、時間がかかりすぎるのがデメリットだ」 こんな感じです。 実際に、長年そろばん教師...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第2回 差 算数と計算の関係 夜空を見上げながら、深いため息をついているのは20代前半の私です。 この頃は、まだ視力が良かったので、星の見える夜は天空にプレアデス星団を見つけては、その粒を数えるのが好きでした。 しかし、相変わらずため息は止まりません。 私の悩みはこうです。 「あの生徒にいくら算数を教えても伸び悩むばかりだなあ…...
きっちゃてん 読み書きそろばんを行う理由 第1回 理由 「学び」を心から楽しめる教室を作る事。 しっかりとした学力の土台を身につけてもらうこと。 次世代を担う日本人を育てること。 これらが、私が教育を行う目的であり、夢であり、信念です。 宇宙の真理に肉薄する。 この世の仕組みを解明する。 自分の人生の目的を探究する。 これらの営みに没頭する大人になろうとすれば、学ぶこと、...