この記事は、
□小学校高学年でそろばんを習い始めることにためらっている方
□アールズで国語を習っても効果がないのではないかと心配している方
に向けて書いております。
２人の６年生
さて、私の教室には６年生になってから入会してきた２人の生徒がいます。今日はこの２人についてお話をさせてください。
まずAくんです。
Aくんは６年生になる直前の５年生の３学期に入会してきました。
はじめは「国語・算数」を教室で勉強していたのですが、
だんだんそろばんに興味を持つようになり、
夏休みに入った７月の末ごろに、
「ぼくもそろばんをやりたい」
と言ってきたので、そろばん学習を開始しました。
途中の経緯はさておき、結論だけを言うと、
Aくんはそろばん学習を開始した５か月後の１２月になって、
暗算３級の合格点を取るところまでに到達しました。
これはかなりすごいことです。
もうAくんが算数の計算問題で困ることはないでしょう。
すごいすごいと言っていたところへ、今度は同じ６年生のBくんがやってきました。
Bくんは、４月ごろに入会してきました。
とても国語が苦手だったので、
「とにかく国語を鍛えよう」
ということで、私の教室で国語の勉強ばかりやってもらっていました。
例によって、私の国語教材というのは、
学校の勉強とはほとんど関係ないことばかりやらされます。
Bくんも、はじめは
「こんなことやって意味あるのか？」
と思っていたにちがいありません。
しかし、２学期に入ったあたりから変化が見え始めました。
なぜか分からないけど
学校でのテストの点数が上がり始めたのです。
私はBくんに対しては「テスト対策」を一切行っておりません。
ただひたすらに、私の国語教材を勉強してもらっていました。
すると、国語だけではなく、他の教科の成績も上がってきました。
これにはお母さんも大喜びです。
本人が言うには、
「何が書いてあるか分かるようになった」
というのです。
入会した頃は、４年生の漢字テストもぼろぼろだったBくんは、
はっきり言って勉強に対してやる気もなく、
スポーツに全力を出したいタイプの生徒でした。
おうちの方も、本人の気持ちを勉強に向けるのに大変だったと思います。
そんなＢくんですが、テストの成績が上がり始めた頃合いを見て、私は
「そろばんの勉強をやるぞ！」
と言って、
Ｂくんをそろばん学習に引きずり込みました。
それが、１２月の始めの話です。
さて、この記事を書いているのは１月の第４週なわけですが、
昨日のこと、Ｂくんは暗算４級の合格点を取ってしまいました。
まだ２ヶ月経っていません。
もしかしたら、「５か月で暗算３級合格点」というスピード記録を打ち立てたＡくんを超えるかもしれません。
いずれにせよ、暗算４級ともなると、計算力としては一般の小学生の中でもかなり上の方になります。
今では、クラスの中でも１、２を争う計算の速さになっていると思います。
中学生に向けて、勉強面で不安だらけだったＢくんですが、
４月から私の指導に耐えたことで、
なんとかやっていけそうな国語力と計算力が身につきつつあるようです。
このように、私が教室で行う指導は、ただ単に「そろばんのため」「学校のテストのため」にあるのではありません。
生徒が将来向き合うであろう学習に備えた、基礎学力とことばや計算の処理能力を高めることを目標としています。
結果、小学校のテストの成績が上がることが多くあります。
私は、「テスト対策」の指導もしないことはないのですが、それは対処療法的であると感じています。
生徒の根本的学力を高めるためには、私の提供する「読み書きそろばん」の学習が一番良いと思っています。
私の教室で起きた、ささやかな奇跡のお話でした。
ご検討中の皆様は、ぜひ無料体験をお申し込みください。
